福井県坂井市丸岡町にある豪雪地帯特有の住宅が千古の家(坪川家住宅)。江戸時代初期に建てられた福井県内最古の民家で、地方豪族の生活様式を窺い知ることができる貴重な場所。国の重要文化財に指定される建物は、正面は入母屋造り、背面が寄棟造りの茅葺き屋根で、外回りは杉皮張りの壁となっています。
地方豪族の生活様式を窺い知る福井最古の民家
坪川家は平安後期、院の警護にあたった北面の武士・坪川但馬丞貞純の子孫。
集落を司る7人の「名司」の筆頭として高い家格を有していました。
主屋の東側に配された千古の家(坪川家住宅)付属の庭園は、元禄・宝永年間(1688年~1710年)に作庭された池泉回遊式庭園。
江戸時代には大名庭園を含め宗教性、精神性が薄れて自然主義的、景観的になりますが、坪川氏庭園は三尊(さんぞん)、蓬莱(ほうらい)、須弥山(しゅみせん)の石組みなど高い精神性を維持することから国の登録記念物となっています(現存する庭園は江戸時代後期から明治時代初期にかけて整えられたものと推測されています)。
敷地内の「千古Cafe」では予約制で、地元産の玄そばを使った手打ちそば、甘味付のドリンクを味わうことも可能(ドリンクは前日まで、料理は1週間前までに要予約)。
また囲炉裏を使い、薪を燃やして五平餅、味噌汁など食事の支度をする「四季折々のふるさと体験」も毎週水曜、土曜に実施(11:00〜14:00、2名〜8名、要予約で有料/7日前までに最小開催人数に達しなかった場合は中止)。
また、茅葺き屋根の古民家は、茅の葺き替えに莫大な費用がかかるため、茅一束運動も実施(補修費の一部、茅一束分の費用を寄付)。
千古の家(坪川家住宅) | |
名称 | 千古の家(坪川家住宅)/せんこのいえ(つぼかわけじゅうたく) |
所在地 | 福井県坂井市丸岡町上竹田30-11 |
関連HP | 千古の家(坪川家住宅)公式ホームページ |
電車・バスで | JR福井駅から京福バス本丸岡行きで30分、終点下車、丸岡バス竹田行きに乗り換え20分、終点下車、徒歩1分 |
ドライブで | 北陸自動車道福井北ICから約14km。または、丸岡ICから約14km |
駐車場 | 26台/無料 |
問い合わせ | 千古の家(坪川家住宅) TEL:0776-67-2111/FAX:0776-67-3118 |
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