越前古窯博物館(越前陶芸村)

越前古窯博物館(越前陶芸村)

福井県丹生郡越前町の越前陶芸村(越前陶芸公園)内にある越前焼のミュージアムが越前古窯博物館。古越前の研究の第一人者、水野九右衛門氏が40年以上に渡って収集した平安時代から現代に至るまでの貴重な資料で、国の登録有形文化財「福井県陶磁器資料(水野九右衛門コレクション)」を展示しています。

越前焼の歴史、特徴を知る

越前古窯博物館(越前陶芸村)

越前古窯博物館(越前陶芸村)越前焼は、瀬戸、常滑(とこなめ)、信楽(しがらき)、丹波、備前の6つの窯から成る日本六古窯のひとつで、「きっと恋する六古窯-日本生まれ日本育ちのやきもの産地-」として日本遺産にも認定されています。


使われる土には鉄分が多く含まれることから水漏れがしにくく、壺、甕(かめ)、すり鉢の3器種を中心とした生活雑器が主に焼かれてきました。
最初に窯が築かれたのは、越前陶芸村(越前陶芸公園)のある一帯で、その形状などから初期の越前焼の生産は平安時代末期に尾張国・常滑(現・愛知県常滑市)からこの地まではるばるやって来た陶工の集団が窯を築いたと推測され、その後、熊谷・平等などの各丘陵地に広がっていきました。

中世には日本海側最大の窯業地として発展しますが、江戸時代中期になると瀬戸焼などに押されて衰退し、明治末から大正時代にかけて窯元の廃業が続きましたが、戦後、その歴史が見直され、それまでの五古窯に越前焼を加えて、日本六古窯に数えられるようになったことで再注目されるようになり、昭和46年に越前陶芸村が誕生したのです。

越前焼の研究拠点として越前古窯博物館が開館したのは、平成29年10月28日。
国の登録有形文化財に指定されるのは、平安時代から昭和にわたる質の高い資料を含む陶磁器資料201点を中心に、陶片資料868点、文書328点、写真84点、フィルム161点の合計1642点。
越前焼の変遷をたどることができる第一級の資料となっています。
建物も、天保6年(1835年)築の旧水野家住宅を移築・再現したもの。

越前古窯博物館(越前陶芸村)
名称 越前古窯博物館(越前陶芸村)/えちぜんこようはくぶつかん(えちぜんとうようむら)
所在地 福井県丹生郡越前町小曽原107-1-169
関連HP 越前古窯博物館公式ホームページ
電車・バスで JR武生駅から福鉄バス越前岬行きで30分、陶芸村口下車、徒歩10分
ドライブで 北陸自動車道武生ICから約16km
駐車場 250台/無料
問い合わせ 福井県陶芸館総合受付 TEL:0778-32-2174/FAX:0778-32-3263
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

越前陶芸公園(越前陶芸村)

福井県丹生郡越前町にある12haという広大な敷地を誇る公園が越前陶芸公園。日本の都市公園百選にも選定の公園で、一帯は昭和46年に越前焼の復興を目的に越前陶芸村としても整備され、福井県陶芸館、越前古窯博物館、越前陶芸村文化交流会館、越前焼の館

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日本六古窯とは!?

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施釉陶器(せゆうとうき)の瀬戸焼(愛知県瀬戸市)と釉薬をかけず高温で焼成した焼締陶器(やきしめとうき)の常滑焼(とこなめやき/愛知県常滑市)、越前焼(福井県越前町)、信楽焼(しがらきやき/滋賀県甲賀市)、丹波焼(たんばやき/兵庫県丹波篠山市

 

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