筑波山(ガマ石)

独特の語り口で有名なガマの油売り。江戸時代半ば、貧乏香具師・永井兵助が筑波山の男体山と女体山との間の尾根沿いにある奇岩・ガマ石の前に7日間座禅を組んであの口上を考え出したのだとか。一度聞くと忘れられない強烈な印象の口上ですが、その編み出されたという由来の岩が筑波山上にあります。

ガマの油売りの口上の発祥の地

筑波山のガマ油が有名になったのは、徳川家康が大坂の陣に同行していた中禅寺(明治維新で廃寺、現在の筑波山神社)・光誉上人が携帯する陣中薬「筑波山ガマ油」の止血効果に驚き、それ以来縁起のいい薬としてその名が広まったのももうひとつの理由です。

筑波山頂のガマ石などの奇岩怪石は、斑糲岩(はんれいがん)と呼ばれるもの。
マグマが冷却される過程で多方向の割れ目が形成され、地表露出後の風化・浸食がつくり出した奇岩で、筑波山地域ジオパークのジオスポットになっています。

筑波山名物正調ガマの油売り口上
ガマガエルの耳後腺および皮膚腺から分泌される蟾酥(せんそ)には、強心作用、鎮痛作用、局所麻酔作用、止血作用があるといい、筑波山では「ガマの油」として本物の蟾酥(せんそ)が入っている「ガマの油」が名物でした。
霊山・筑波山でしか捕獲できないという「四六のガマ」と呼ばれる霊力を持ったガマガエルから油をとる方法を語るのがガマの油売りの口上。
「四六五六というのはどこで見分けるかっというと、此の足の指の数。
えー前足の指が四本。後足の指が六本。これを合わせまして蟇鳴躁は四六の蟇だ、四六の蟇。
また、この蟇の採れるのが、五月、八月、十月でござりますから、一名これ五八十は四六の蟇だ。
四六の蟇。さてしからば此の四六の蟇の住む処、一体何処なりやと言うなれば、
此れより遥か北の方、北は常陸の国は筑波の郡、
古事記・万葉の余蘊古から歌で有名「筑波嶺の峰より落つる男女川 恋ぞつもりて渕となりぬる」と陽成院の歌にもございます
関東の名峰は筑波山の麓、臼井・神郡・館・六所・沼田・国松・上大島・
東山から西山の峰にかけましてゾロゾロと生えておりまする大葉子と言う露草をば喰らって育ちまするで」
筑波山(ガマ石)
名称 筑波山(ガマ石)/つくばさん(がまいし)
所在地 茨城県つくば市筑波
関連HP つくば市公式ホームページ
電車・バスで つくばエクスプレスつくば駅から関東鉄道バス、つくバス筑波山口行きで35分、終点下車、つくバス筑波神社行きに乗り換え10分、終点下車。JR土浦駅から関東鉄道バス筑波駅行きで45分、終点下車、筑波神社行きに乗り換え10分、終点下車。筑波神社からさらにタクシーで10分でロープウェーつつじヶ丘駅。さらにロープウェー6分の女体山駅下車
ドライブで 常磐自動車道土浦北ICから約20kmでロープウェーつつじヶ丘駅
駐車場 つつじヶ丘駐車場(150台/有料)
問い合わせ つくば市観光推進課 TEL:029-883-1111
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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筑波山(男体山)

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筑波山(女体山)

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