茨城県土浦市虫掛にある筑波鉄道筑波線のホーム跡が、筑波鉄道・虫掛駅跡。廃線跡はつくば霞ヶ浦りんりんロード(茨城県道505号桜川土浦潮来自転車道線)というサイクリングロードに転用され、ホーム跡が虫掛休憩所に再生されています。
かつての虫掛駅ホームがサイクリングの休憩所に
常磐線土浦駅(新治郡土浦町/現・土浦市)と水戸線・岩瀬駅(西茨城郡岩瀬町/現・桜川市)とを結んでいた筑波鉄道。
土浦駅〜筑波駅間は、大正7年4月17日に開業し、土浦駅から3.9kmにあったのが虫掛駅です。
当初は北側の常名(ひたな)に敷設される予定でしたが、元禄元年(1688年)創業の柴沼醤油醸造が輸送に利用するため(それまでは荷馬車、桜川水運に頼っていました)、筑波鉄道の株式購入、駅舎の建設用地1000坪を無償提供など、誘致運動を展開し、虫掛に駅ができたもの(生産量は現在も茨城県内で第1位)。
昭和62年4月1日に筑波鉄道筑波線は全線廃止になり、つくば霞ヶ浦りんりんロード(茨城県道505号桜川土浦潮来自転車道線)の旧筑波鉄道コース(全長40km)に転用。
廃線跡で高低差がほとんどなく、旧駅を活用した休憩所もコース中に6ヶ所設置されるなど初心者にも走りやすいコースとなっています。
その最初の休憩所が、3.9km(筑波鉄道の距離)地点の虫掛休憩所(虫掛駅跡)です。
JR土浦駅の改札近くには専用の自転車組み立てスペースが用意されているので、「駅からサイクリング」にも絶好。
「日本を代表し、世界に誇りうるサイクリングルート」を認定するナショナルサイクルルートの第1回選定に、「ビワイチ」(琵琶湖岸一周/193km)、「しまなみ海道サイクリングロード」(70km)とともに「つくば霞ヶ浦りんりんロード」(JR岩瀬駅~JR土浦駅および霞ヶ浦湖岸一周/176km)が選定されています。
筑波鉄道・虫掛駅跡(つくば霞ヶ浦りんりんロード・虫掛休憩所) | |
名称 | 筑波鉄道・虫掛駅跡(つくば霞ヶ浦りんりんロード・虫掛休憩所)/つくばてつどう・むしかけえきあと(つくばかすみがうらりんりんろーど・むしかけきゅうけいじょ) |
所在地 | 茨城県土浦市虫掛3340 |
関連HP | つくば霞ヶ浦りんりんロード公式ホームページ |
ドライブで | 常磐自動車道土浦北ICから約4km |
駐車場 | 10台/無料 |
問い合わせ | 茨城県県民生活環境部スポーツ推進課 TEL:029-301-2735/FAX:029-301-2847 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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