JRの特急停車駅で「日本一寂しい駅」は、どこ!?

JRの特急停車駅で日本一乗降客数が多い駅は、新宿駅(JR東日本)で66万6809人(2024年度)ですが、もっとも乗降客数が少ない駅はどこでしょう? 鉄道ファンでもピンと来る人は意外に少ない難問ですが、理由を聞くと、「なるほど」という高山本線・猪谷駅(いのたにえき/富山県富山市)です。

1日200人未満、しかも特急利用者は少ないのに、特急が停車

昭和5年11月27日、鉄道省飛越線(現・高山本線)・猪谷駅(ゐのたにえき)として開業した歴史ある駅で、昭和6年には神岡軌道(後の国鉄神岡線、さらに3セクの神岡鉄道)が接続するようになり、神岡鉱山で産出した鉱石・硫酸の運び出す駅にもなったのです。
その神岡鉱山は、平成13年に゙閉山に、さらに3セク化された神岡鉄道も平成18年に廃止し、猪谷駅はJR単独駅に戻ったのです。

島式ホーム1面2線を有する無人駅。
2023年度の1日あたりの乗降者数は、わずか174人。
しかも通勤、通学の利用が多いとくれば、特急が停車する理由はないような気もします。

富山県の最南端にある猪谷駅、実は国鉄時代には名古屋鉄道管理局、金沢鉄道管理局(昭和25年発足)の境界駅で、国鉄の分割民営化後にJR東海、JR西日本の管轄に。
現在は、JR東海、JR西日本の境界駅で、管理するのはJR西日本になっています。

名古屋〜富山を結ぶHC85系を使った特急「ひだ」は、猪谷駅以南をJR東海の乗務員、以北(富山県内)をJR西日本の乗務員が担当します。
そのため、猪谷駅の島式ホームを使って乗務員交代が行なわれるというわけです。
せっかく停車するのだから、ドアも開けてもいいだろうということで、特急停車駅になっています。

無人駅で、乗降客もほとんどいない、特急停車駅ですが、江戸時代には飛騨街道の西猪谷関所(西猪谷口止留番所)があった地。
駅前には「猪谷関所館」(場所はかつて国鉄官舎の建っていた地)もあるので、途中下車するのも鉄道旅の醍醐味かもしれません。

JRの特急停車駅で「日本一寂しい駅」は、どこ!?
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境界またぎの特急(在来線)は、全国にわずか9列車

かつて国鉄が分割民営化する以前には、長距離特急はもちろん、ユニークな循環列車なども運転されていました。JR7社に分割民営化された後は、会社をまたぐ列車の運転は大幅に減少。境界またぎの特急列車は2025年3月15日のダイヤ改正までは9列車。な

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