金沢の伝統産業である金箔についてのミュージアムで、金箔の製造工程から金箔を使った美術工芸品、製造道具など480点あまりを一堂に紹介するのが金沢市立安江金箔工芸館。「箔移し」の実演コーナーでは、箔の見事なまでの薄さが実感できます。
厚さ1万分の1ミリの金箔に込められた熱き思いを学ぶ
金箔は江戸時代には幕府が箔の製造を統制し、禁制の品となっても、加賀藩の工芸振興のため金沢では、製造が続けられていました。
炎上した金沢城二の丸再建の際には、城内に密かに作業所を設け守り続けてきたのです。
現在では、金沢箔は、全国の金箔生産100%近くを占める伝統工芸となっています。
金沢市立安江金箔工芸館は、金箔職人であった安江孝明氏が、「金箔職人の誇りとその証」を後世に残したいとの思いから私財を投じて金箔にちなむ美術品や道具類を収集し北安江に開館した「金箔工芸館」が前身。
その後、金沢市に寄贈され、平成22年秋に東山に移転して町屋の蔵をイメージした新しい工芸館に生まれ変わっています。
館内には金沢箔技術振興研究所が設置され、金箔に関する調査研究に取り組んでいます。
コレクションとしては『洛中洛外図屏風』、色絵金襴手花生(薩摩焼)、松に鶴蒔絵硯箱(漆の硯箱)、能装束庵に草花文様唐織(唐織)、截金十一面観音像(彫刻)と多彩。
金沢文化施設共通観覧券の利用が便利です。
金沢市立安江金箔工芸館 | |
名称 | 金沢市立安江金箔工芸館/かなざわしりつやすえきんぱくこうげいかん |
所在地 | 石川県金沢市北安江1-5-10 |
関連HP | 金沢市立安江金箔工芸館公式ホームページ |
電車・バスで | JR金沢駅から徒歩7分 |
ドライブで | 北陸自動車道金沢東ICから約4km |
駐車場 | 東山河畔観光駐車場(14台/有料)・東山観光駐車場(15台/有料)など周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 金沢市立安江金箔工芸館 TEL:076-251-8950/FAX:076-251-8952 |
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