日本列島ここが中心の碑

日本列島ここがまんなかの碑

能登半島の最先端、石川県珠洲市に位置する禄剛崎(ろっこうさき)にあるのが、「日本列島ここが中心の碑」。禄剛崎は国土地理院が認定した「日本の重心」。正しい位置ははるか沖の日本海上(実際には富山県沖)になりますが、もっとも近い陸地が禄剛崎というわけで「日本列島ここが中心の碑」が立てられています。

国土地理院が認定した「日本の重心」が禄剛崎沖に

日本列島ここが中心の碑

「真ん中」や「へそ」を主張する市町村は陸軍参謀本部陸地測量部が大正12年に認定した西脇市の「日本のへそ」、岐阜県関市周辺を移動中の「人口重心」のほか、長野県辰野町、群馬県渋川市などがあります。

そんななかで、国の機関である国土地理院が認定する「日本の重心」は、ちゃんとした計算があってのこと。

ここでいう「日本の重心」とは、面積重心のことで、紙に日本列島を描き、海岸線で切り抜いた図形とした場合、高校の物理の授業で習う「重心の計算法」により求められたもの。
国土地理院発行の『日本の市区町村位置情報要覧(平成6年度版)』で初めて明記され、この禄剛崎の沖合であることが明らかとなったのです。

モニュメントには「日本列島ここが中心」と刻字があり1986年(昭和61年)、珠洲青年会議所とあり、地元ではそれ以前にここが日本の中心と宣言していたということに。

「重心の計算法」=個々の質点の座標と質量を用いた公式、X座標の場合なら、xG = (m1x1 + m2x + … + mnxn) / (m1 + m2 + …+ mn)が基本

日本列島ここが中心の碑
日本列島ここが中心の碑
名称日本列島ここが中心の碑/にほんれっとうここがちゅうしんのひ
所在地石川県珠洲市狼煙町
関連HP珠洲市公式ホームページ
ドライブで能登空港から約54km
駐車場110台/無料
問い合わせ珠洲市観光交流課 TEL:0768-82-7776
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
禄剛崎

禄剛崎

石川県珠洲市、能登半島の先端に位置するのが、禄剛崎(ろっこうざき)。沖合は北前船の難所でもあり、明治16年にイギリス人技師の設計によって建てられた白亜の禄剛埼灯台(「日本の灯台50選」選定)が建っています。日本海側では3番目の歴史を有する文

禄剛埼灯台

石川県珠洲市、能登半島の先端、禄剛崎(ろっこうさき)に建つのが、禄剛埼灯台。明治16年イギリス人技師ブラントン(Richard Henry Brunton)の設計で、日本人技術者の手によって建設された灯台。近代化産業遺産としても認定されるほ

日本の重心

日本の重心は富山県沖、記念碑は能登半島先端・禄剛崎にあり!

「日本の中心」とか、「日本のまんなか」を名乗る場所は数あります。ですが、国土地理院が公式に「日本の重心」と認める場所は、ただの1ヶ所です。では、何を根拠にそこが重心といえるのでしょうか? 実は高校の物理で習う「重心を求める公式」から算出する

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