九谷焼窯跡展示館

九谷焼窯跡展示館

石川県加賀市山代温泉にある九谷焼の窯跡をそのまま保存した展示館。江戸時代前期の「古九谷」(わずか50年で廃絶)のような色絵磁器を復活させようと、大聖寺の豪商・豊田伝右衛門が江戸時代後期に築いた吉田屋窯の跡(山代再興九谷窯跡)を、発掘された状態のまま保存公開しています。

江戸時代後期に再興した九谷焼の窯跡

九谷焼窯跡展示館

九谷焼は、江戸時代前期、加賀国江沼郡九谷村(現・石川県加賀市山中温泉)で焼き始められた色絵磁器。
わずか50年ほどで廃絶していますが、文政6年(1823年)、大聖寺の豪商・豊田伝右衛門(吉田屋伝右衛門)が全私財を投げ出し、九谷村の古九谷窯跡の横に登窯を築き、九谷焼を復興させました。

2年後に山代温泉近くの越中谷に窯を移していますが、以後藩政時代は、宮本屋窯、藩営九谷本窯(山代窯)と続き、さらに民営九谷本窯、九谷陶器会社、九谷陶器本社、大蔵寿楽窯、嶋田寿楽窯と昭和40年に至るまで現役の登窯として活用されていました。
九谷焼窯跡展示館は、山代越中谷の再興九谷吉田屋窯から続いた越中谷の窯跡を発掘された状態のままで保存したもの。
現存する登窯は、昭和15年に作られた、九谷焼としては現存最古の登窯で、「山代九谷焼磁器焼成窯及び窯道具類」として加賀市の文化財に指定されています。
さらにかつて九谷焼窯元の社屋や経営者の住居兼工房として使われてきた「旧九谷壽楽窯母屋兼工房」(加賀市指定文化財)も併設。

体験コーナーでは、本格的な九谷焼の上絵の具(和絵の具)を使って、オリジナル作品を作る「絵付け体験」、昔ながらの足で蹴って回転させるロクロを使い、茶碗か湯呑み程度の大きさのものを作る「蹴ろくろ体験」も可能です。

企画展示室もあり、随時様々な企画展を行なっています(企画展の内容は九谷焼窯跡展示館HPを参照)。
 

九谷焼窯跡展示館 DATA

名称 九谷焼窯跡展示館/くたにやきかまあとてんじかん
所在地 石川県加賀市山代温泉19-101-9
関連HP 九谷焼窯跡展示館公式ホームページ
電車・バスで JR加賀温泉駅から加賀温泉バス山中温泉行きで11分、山代東口下車、徒歩5分
ドライブで 北陸自動車道加賀ICから約8km
駐車場 20台/無料
問い合わせ TEL:0761-77-0020/FAX:0761-77-0031
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
石川県九谷焼美術館

石川県九谷焼美術館

2019年4月21日

 

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