岩手県久慈市、北上山地の水を集めて太平洋に注ぐ久慈川途中の美しい渓谷が、久慈渓流。熊も生息する渓谷には、国道沿いに10kmにわたって、大滝・小滝などの滝や瀬、鰻淵などの淵、鏡岩・不動岩などの大岩壁が連続。春は新緑、秋は紅葉の名所になっています。
久慈川途中の美しい渓谷
芋谷橋(いもやばし)から岩井橋までの4kmは久慈平庭県立自然公園。
渓谷を流れる久慈川の清流にはアユ、イワナ、ヤマメなどが棲息し、渓流釣りのメッカとしても有名。
新緑や紅葉の美しさでも知られ、紅葉の見頃は例年10月下旬~11月上旬。
なかでももっとも景観のいい場所は鏡岩周辺で、岩手の名水20選にも選ばれた名水「不老泉」があり、飲用すると持病が治り不老長寿になるといわれています。
鏡岩は、ジュラ紀の石灰岩地層がプレートの移動と大陸との衝突、隆起によって90度近くまで傾いたもの。
三陸ジオパークのジオサイトにもなっています。
石灰岩は、2億5000万年もの昔、南方の海底で堆積したサンゴ礁でできており、日本の石灰岩地帯に分布し、岩手県の絶滅危惧Ⅱ類に指定されているイワギクも生育。
久慈市出身の歌人・小田観蛍は、「ここに来て わが魂(たま)は澄む 久慈川や 千尺(ちさか)の崖に うなじを反らし」と歌っています。
国道は鏡岩、鱒滝をそれぞれトンネルで抜けるので、旧国道を歩くことがおすすめです。
鏡岩を対岸に眺める旧国道の場所には鏡岩園地(駐車場)が整備されています(発電所の先は車両通行不可です)。
尻跳橋(しりはねばし)のたもとから川沿いに旧国道が続いています。
久慈渓流 | |
名称 | 久慈渓流/くじけいりゅう |
所在地 | 岩手県久慈市大川目町 |
電車・バスで | JR久慈駅からJRバス山形村方面行きで10分、鏡岩下車 |
ドライブで | 東北自動車道滝沢ICから約98km |
駐車場 | 鏡岩園地駐車場(10台/無料) |
問い合わせ | 久慈市観光交流課 TEL:0194-52-2123 |
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