西湖いやしの里根場

西湖いやしの里根場

山梨県南都留郡富士河口湖町の根場(ねんば)民宿村にある茅葺き民家が並ぶ野外博物館が西湖いやしの里根場。合併で誕生した富士河口湖町が旧根場集落跡に日本の原風景的な景観の復元保存に取り組み20棟からなる茅葺き集落を復元したもので、全体が「日本のふるさと」のテーマパークになっています。

根場の茅葺き集落を復元したテーマパーク

かつて富士を背に茅葺き屋根の農家が建ち並んだ旧足和田村根場。

西湖畔にあった根場集落は酪農・炭焼・養蚕を生業としていましたが、昭和41年の台風26号の集中豪雨により集落は土石流に襲われ(足和田土石流災害、足和田災害と通称)、壊滅的な被害を受け、集落は集団移転を余儀なくされました。
茅葺き屋根の建物のうち「茶処青龍亭」、「食事処里山」、「手打ちそばみずも」と3軒が食事処に、さらには手作り体験のできる建物、地場産品の販売所も営業しています。
「砂防資料館」では、昭和41年の台風26号による足和田土石流災害の紹介も。

旧渡辺家住宅主屋は、足和田土石流災害の被害を免れた貴重な建物(移築保存)。
兜造風屋根の養蚕家屋で、国の登録有形文化財になっています。

足和田土石流災害

西湖湖畔には、かつて根場集落、西湖集落という2つの集落がありました。
昭和41年9月25日、台風26号の豪雨は、旧足和田村一帯の雨量は270mmを記録。
しかも、時間雨量100mmの記録的な豪雨が降ったため、土石流が発生し、根場地区、西湖地区の中心部を直撃したんです。
この壊滅的な土石流で、根場集落では人口235名のうち死者・行方不明者63名、西湖集落では人口513名のうち死者31名をという大きな被害が生まれました。
災害から1年後の昭和42年9月25日、根場・西湖地区それぞれで慰霊祭が行なわれ、集団移転が決まったのです。
移転先では恵まれた自然環境を生かした民宿村として新たにスタートし、根場民宿村、西湖民宿村が誕生。
西湖西岸の根場民宿村に築かれたのが西湖いやしの里根場です。

西湖いやしの里根場
名称 西湖いやしの里根場/さいこいやしのさとねんば
所在地 山梨県南都留郡富士河口湖町西湖根場2710
関連HP 西湖いやしの里根場公式ホームページ
電車・バスで 富士急河口湖駅からバスで40分、西湖いやしの里根場下車すぐ
ドライブで 中央自動車道河口湖ICから約16km
駐車場 120台/無料
問い合わせ 西湖いやしの里根場 TEL:0555-20-4677/FAX:0555-20-4678
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ