埼玉県で大注目の縄文遺跡! デーノタメ遺跡とは!?

デーノタメ遺跡

デーノタメ遺跡と聞いてピンと来る人は、間違いなく古代史に精通する人か、縄文時代に造詣が深い人でしょう。あるいは北本市民かもしれません。デーノタメ遺跡は埼玉県北本市にある縄文時代〜古墳時代の複合遺跡で、環状集落の規模は関東地方最大級。令和6年10月11日には国の史跡になっています。

泥炭層に守られた奇跡の縄文遺跡

埼玉県北本市公式チャンネル国指定史跡 デーノタメ遺跡

北本市の進める都市計画道路や遊水地事業(「久保特定土地区画整理事業」)の一環で、平成10年に範囲確認調査を実施。
そこで見つかったのが大規模な縄文時代中期~後期の集落跡であることが判明したのです。

縄文海進期には、東京湾が内陸深くまで浸入し、一帯は低湿地(泥炭層)だったことから漆塗土器やクルミ、トチノキの種実の有機物が残存、縄文時代中期~後期の人々の生活や環境が克明にわかる貴重な遺跡となっているのです(ただし都市計画道路、区画整理事業はそのまま工事が進展します)。

「デーノタメ」という不可思議な名前は、湧水を使ったため池があったことに由来。
「デスイ」のため池、あるいは北側の台原地区を「デエッパラ」と呼ぶので、デエッパラのタメが転訛したものなんだとか。

環状に築かれた縄文集落は長径210m、短径160mという巨大なもの。
クニへの発展過程にある巨大な定住集落の存在、そしてその内容が明らかになるというタイムカプセルのような貴重な遺跡となっているのです。

デーノタメ遺跡一帯は、実は縄文集落の密集地帯で、1km南西の桶川市川田谷には諏訪野遺跡(長軸180m、縄文時代中期の環状集落)、南南東2kmの桶川市下日出谷の高井遺跡(長軸200m、縄文時代中期の環状集落)などがわかっています。

縄文時代中期(縄文海進が終了し、気候の冷涼化が進んで海が後退)、縄文人は新たな自然環境への適応を迫られ、この地を流れる江川沿いに巨大なムラを築き、定住生活をしたのです。
今から5000年前の縄文人の暮らしを今に伝える貴重な遺跡群です。

埼玉県で大注目の縄文遺跡! デーノタメ遺跡とは!?
名称 デーノタメ遺跡/でーのためいせき
所在地 埼玉県北本市下石戸下
関連HP 北本市公式ホームページ
電車・バスで JR北本駅から徒歩30分、または、川越観光自動車バス北本団地行きで4分、団地東下車、徒歩2分
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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