人気のカチカチアイスなど、「車内販売」が楽しめる定期列車は!?

東海道新幹線の車内販売といえば通称「シンカンセンスゴイカタイアイス」、略してカチカチアイスと呼ばれたスジャータのアイスクリームが有名。東海道・山陽新幹線では「のぞみ」、「ひかり」のグリーン車しか車内販売がありません。失われつつある車内販売が残される定期列車は、どこに!?

「プレミアムアイスクリーム」(シャインマスカット)も登場!

東海道・山陽新幹線からこの光景は消えました

かつて駅弁はホームでの立ち売りがあったり、機関車の付替えでの長い停車時間に、駅そばを味わったりと、「のんびり旅」の時代には、列車旅の楽しみも豊富でした。
高速化、近代化で、窓が開かなくなり、駅ナカ、コンビニの充実などもあって、ホームから売店、駅から駅弁が消え、ついには車内販売もなくなりつつあります。

現在、JRの定期列車で自由席でも車内販売の恩恵を受けられるのは、JR東日本では、JR東日本サービスクリエーションが担当する東北・山形・秋田・上越・北陸新幹線、在来線の特急「あずさ」、特急「ひたち」のみ。
しかも、臨時列車など車内販売を行なわない列車、さらには区間もあるので注意が必要。
車内販売営業列車一覧は、JR東日本サービスクリエーションのホームページ内で案内されています。

通称「シンカンセンスゴイカタイアイス」のスジャータ製造「プレミアムアイスクリーム」(バニラ)390円も販売されおり、大宮駅を過ぎてから購入すると、軽井沢駅までは溶けずにカチカチという事態も。
2025年3月15日からは、路線によっては岡山県産シャインマスカット果汁を使用した「プレミアムアイスクリーム」(シャインマスカット)450円も販売され人気です。
さらに、カチカチに対抗する新幹線アルミアイスクリームスプーン700円も販売。

ホットコーヒー350円は残念ながら列車限定、数量限定の販売で、売っていればラッキーな感じです。

在来線特急での移動時間が長いJR北海道では、1997年に客室乗務員による車内販売を開始、ピークの2001年度には8億円を売り上げましたが、乗車前にコンビニなどで買い物する人が増え、販売額は年々減少、ついに2013年度に3億円もの赤字を計上。
2019年に車内販売が廃止されています。
それでも復活を望む声が多く、2025年1月には特急列車で大丸札幌店などと手を組んだ車内販売を行なうという実証実験を実施。

鉄道の魅力を高めるのが目的で行なわれた実証実験ということからも、車内販売は大きな魅力であることは鉄道会社も認めていることに。
それでも赤字となる車内販売、今では車内販売がある列車は「贅沢」といえるのかもしれません。

車内販売を見つけたら、カチカチアイスの購入を、ぜひ。
そして「贅沢」なこのシステムを、なんとか後世に残したいものです。

注/料金などは、は2025年6月10日現在のものです。

人気のカチカチアイスなど、「車内販売」が楽しめる定期列車は!?
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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