2024年9月15日(日)、富山県南砺市で『城端むぎや祭』((じょうはなむぎやまつり)を開催。初秋の風が吹き抜ける越中の小京都・城端の町並みを情緒一色に染めあげるむぎや祭。旧五箇山街道で結ばれた五箇山と城端を結びつきを深めて、1951年に初開催され、以来、毎年多くの人出で賑わいを見せています。
じょうはな座、街並み踊りなどの会場が
麦屋節はもともと、こきりこ節とともに五箇山地方を代表する五箇山民謡で、富山県の三大民謡(越中おわら節、こきりこ節)おひとつ。
演奏におわら風の盆で演奏される「越中おわら節」同様、胡弓が使われるのも富山県ならでは。
五箇山から城端に伝授された『城端むぎや祭』。
『城端むぎや祭』は、毎年敬老の日(9月第3月曜)直前に開催され、麦屋節コンクール全国大会、むぎや踊り競演会(「じょうはな座」、善徳寺会場)、総踊り(西町通り)などが行なわれます。
黒い紋付き袴に白いたすき掛けといった潔い出で立ちの男衆が織りなす伝統ある踊りは、哀調が漂う麦屋節とは対照的に、勇壮で凛々しく、その魅力は人々の心に印象深く刻み込まれます。
2024城端むぎや祭 おもなスケジュール
麦屋節コンクール全国大会
一般の部・ジュニアの部(中学生以下)で自慢ののどを競います。
会場:じょうはな座会場
時間:8:30~13:15
踊り講習会
実際に菅笠を持って、踊る講習会で、誰でも参加できます(参加無料)。
会場:善徳寺前交差点
時間:13:00~14:00
踊り競演会
城端地域の団体と五箇山・白川郷の特別出演団体による舞台競演。
「じょうはな座」観覧チケットは前売りされます。
会場:城端伝統芸能会館「じょうはな座」(500円/自由席)、善徳寺会場(無料)
時間:じょうはな座会場は14:30〜、善徳寺会場14:00〜
総踊り
観光客と出演者が輪になって一緒に踊ります。
手踊り、笠踊りとも自由に参加できます。
会場:西町通り(予定)
時間:20:00~
五箇山の麦屋節が大正時代、城端に伝授
雪の時期には交通の途絶する陸の孤島だった五箇山に最も近い麓の町城端(じょうはな)。
城端別院善徳寺の寺内町として栄え、「越中の小京都」と呼ばれています。
大正14年10月に、東京の日本青年館(現在の建物は3代目)オープン記念として、五箇山の麦屋節保存会(現・越中五箇山麦屋節保存会)が「郷土舞踊と民謡の会」(「成るべく由緒の古い、郷土色の濃厚なもので、豊な藝術味があり、而も本館の舞臺に演出され得るやうなもの」として越後追分、宇治の茶つみ唄、江州音頭など7ヶ所が上演)に出演しましたが、その帰路、城端の「吾妻座」で公演。
それを契機に城端の新町若連中が「麦屋節新声会」(現・越中城端麦屋節保存会新声会)を結成、大正15年10月に五箇山の麦屋節保存会(現・越中五箇山麦屋節保存会)から城端の「麦屋節新声会」に伝授されました。
昭和25年の『城端400年祭』で、麦屋踊りが地元の麦屋節新声会によって披露され、ついに昭和26年に『城端むぎや祭』の開催にこぎつけたのです。
城端むぎや祭|南砺市|2024 | |
開催日時 | 2024年9月15日(日) |
所在地 | 富山県南砺市城端405 |
場所 | 城端別院善徳寺・城端伝統芸能会館じょうはな座、城端市街地 |
関連HP | 南砺市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR城端駅から徒歩10分 |
ドライブで | 東海北陸自動車道福光ICから約2.8km |
駐車場 | 臨時駐車場を利用 |
問い合わせ | 南砺市観光協会城端観光案内所 TEL:0763-62-1821 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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