香川県高松市庵治町、古くは櫻之宮と称し、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと=大山津見神の娘)を祀っていましたが、承和7年(840年)に武神である八幡神(八幡大菩薩)を合祀したという庵治の氏神。映画『世界の中心で、愛をさけぶ』(監督:行定勲/主題歌:平井堅『瞳をとじて』/平成16年公開)のロケ地にもなっています。
灯籠や狛犬に廻船時代の繁栄を偲ぶ
豊臣秀吉は朝鮮遠征に際して、庵治に船を停め、桜八幡神社に戦勝を祈願、帰路には宮太鼓(社宝として現存。銘に「文禄四乙未歳」とある)を奉納と伝えられています。
立派な石段、数多くの狛犬、素晴らしい手水鉢など石工の町・庵治らしい境内ですが、船名の記された灯籠は、庵治廻船繁栄時代(西回り航路=北前船の全盛時代)の名残り。
かつて庵治浦は平家水軍の舟溜まりだった地で、江戸時代には高松藩の浦番所が置かれていました。
社務所の建つ地には神仏習合時代に、別当寺だった満願寺があった場所ですが、明治初年の神仏分離、廃仏毀釈で廃寺となり、鐘楼は手水舎に代わり、本堂の跡が社務所となっっています。
石段途中の狛犬も江戸時代の奉納。
映画『世界の中心で、愛をさけぶ』では、ヒロインのアキ(廣瀬亜紀=長澤まさみ)が神社の石段に座り、バイクで通学する主人公サク(松本朔太郎=森山未來)を待ち伏せしたシーンを撮影しています。
桜八幡神社 | |
名称 | 桜八幡神社/さくらはちまんじんじゃ |
所在地 | 香川県高松市庵治町1521地先 |
電車・バスで | JR高松駅からことでん国際ホテル・庵治行きで44分、庵治学校前 |
ドライブで | 高松自動車道高松中央ICから約13km |
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