香川県綾歌郡綾川町(あやがわちょう)、高松琴平電気鉄道(ことでん)・琴平線の駅が、滝宮駅(たきのみやえき)。大正15年12月21日、前身の琴平電鉄の栗林公園駅〜滝宮駅の開通に伴って開業した歴史ある駅で、開業当時の駅舎が現存、近代化産業遺産に認定されています。
初代社長・大西虎之助の信念が生んだ大正ロマンの駅舎
「社寺参詣や温泉観光・海水浴に端を発する大衆観光旅行の歩みを物語る近代化産業遺産群」の金刀比羅宮参詣等関連遺産(高松琴平電気鉄道)として経済産業省の近代化産業遺産に認定。
現在の滝宮駅はパステル調に塗装された板張りですが、開業当時は柱と柱の間を漆喰(しっくい)で塗り固めたハーフティンバー様式の擬洋風建築。
初代社長の大西虎之助(おおにしとらのすけ=昭和6年、香川県多額納税者として貴族院議員に互選)自らが設計にも関わり、関西の大手私鉄にも負けない駅舎が誕生したのです。
滝宮駅は、菅原道真(みちざね)を祀る滝宮天満宮(たきのみやてんまんぐう)の玄関駅。
菅原道真は仁和2年(886年)〜寛平2年(890年)の間、讃岐守(讃岐国の国司)として讃岐国に赴任していますが、国司の官舎(有岡屋形)があったとされるのが、滝宮天満宮の建つ地です。
高松琴平電気鉄道(ことでん)では、滝宮駅(本屋)のほか、元山駅(本屋)、琴電屋島駅、綾川橋梁、土器川橋梁、香東川橋梁、新川橋梁、鴨部川橋梁、1000形車輌、3000形車輌、5000形車輌、さらに高松琴平電気鉄道の系列会社の屋島登山鉄道の屋島山上駅(平成17年廃止、廃駅として現存)も近代化産業遺産に認定されています。
滝宮駅 | |
名称 | 滝宮駅/たきのみやえき |
所在地 | 香川県綾歌郡綾川町滝宮 |
関連HP | 高松琴平電気鉄道(ことでん)公式ホームページ |
駐車場 | なし |
問い合わせ | ことでん運転営業所 TEL:087-831-6008 |
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