全国で2番目に混雑する鉄道が、開業100周年

貝塚線

貝塚駅(福岡県福岡市東区)〜西鉄新宮駅(糟屋郡新宮町)を走る西日本鉄道(西鉄)・貝塚線。実は日暮里・舎人ラーナー(赤土小学校前駅→西日暮里駅)の155%に次ぎ、貝塚線の名島駅→貝塚駅は154%で全国2位。埼京線などを凌ぐ大混雑の貝塚線は、2024年で開業100周年を迎えています。

公式キャラクター「ガタンコ」と「ゴトンコ」も誕生

貝塚線
公式キャラクター「ガタンコ」と「ゴトンコ」

1924年(大正13年)5月23日、博多湾鉄道汽船が新博多駅(後の千鳥橋駅)〜和白間駅を開業したのに始まる歴史ある鉄道路線。
博多湾鉄道汽船は糟屋炭田(かすやたんでん)、筑豊炭田で算出する石炭を積み出すために敷設された鉄道という福岡県らしい歴史を有しています。

西鉄天神大牟田線も100周年となったため、西鉄の公式キャラクター「ガタンコ」と「ゴトンコ」も誕生しています。
「ガタンコ」には西鉄天神大牟田線を走るアイスグリーンの車両をイメージ、「ゴトンコ」は、西鉄貝塚線を走るオキサイドイエローを身にまとっています。

貝塚線で使われる車両は、大牟田線の主力車両として活躍後、宮地岳線(現・貝塚線)に転籍した600形(昭和37年〜昭和47年に製造)で、2両編成8本・16両が所属しています。
ただし、天神大牟田線は新幹線などと同じ軌間1435mmの標準軌、貝塚線はJR在来線と同じ軌間1067mmの狭軌で、台車を西武鉄道で使っていた台車のお下がりに変え、カラーリングも貝塚線カラーにするなどの変更(モーターは新製)が行なわれています。

貝塚線へは7050形16両を導入するビジョンもあるので、レトロな600形車両も見納めとなる日がやってくる日が近いのかも知れません(「移動等円滑化取組報告書(鉄道車両)」では2025年度〜2027年度に全廃になる計画)。

2024年5月23日(木)~2025年3月31日(月)には公式キャラクター「ガタンコとゴトンコ」の生みの親であるクリエイター・パントビスコ氏がラッピングデザインを手がけた「100周年記念ラッピング電車」も運転されています。

貝塚線
100周年記念ラッピング電車
全国で2番目に混雑する鉄道が、開業100周年
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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