バナナの叩き売り発祥の地碑

バナナの叩き売り発祥の地碑

福岡県北九州市門司区港町1丁目、門司港レトロ地区のJR門司港駅前(旧門司三井倶楽部側)に立つのが、バナナの叩き売り発祥の地碑。台湾から運ばれたバナナが、当時国際貿易港として繁栄した門司港で陸揚げされたことから、門司港周辺で「バナナの叩き売り」が始まったのです。

寅さんでおなじみバナナの叩き売りは、門司港で発祥!

大阪商船(現・商船三井)は台湾・基隆港(きーるんこう)〜門司港〜神戸港・大阪港という内台航路(大阪台湾航路)を日清戦争直後の明治29年に開設。
明治36年、大阪商船・基隆支店の都島金次郎が、台湾バナナ7籠を積み、神戸に送ったのが最初で(『望郷子守唄 バナちゃん節のルーツを探る』による)、明治時代末になって大量輸送が始まり、門司港でも陸揚げされるようになりました。

船便で運ぶため、実が青いうちに出荷し、船に載せ、室(むろ)を持つ問屋の仲買人が競り落とし、地下室で蒸されて、黄色く熟して市場に出されるのが販売ルートですが、輸送中に蒸れた「籠熟」(かごうれ)、地下で貯蔵中に難ありとなって、輸送困難が生じたバナナは、露天商の手に渡って「バナナの叩き売り」が行なわれたのです。

冷蔵手段の乏しい時代に、門司港で生まれたバナナの叩き売りは、現在「門司港バナナの叩き売り連合会」が組織され、 「さぁさ買(こ)うた、さぁ買うた」、「色良し、味良し、器量良し」という口上とともにその伝統が継承されています。
無形文化財として、ふぐ料理とともに、日本遺産「関門ノスタルジック海峡」の構成資産のひとつに。

毎月第1〜4土曜と第2・4日曜の13:00〜、門司港レトロ観光物産館港ハウス前(門司港レトロ地区)でバナナの叩き売り実演も実施されています。

バナナの叩き売り 口上

春よ三月春雨に
弥生のお空に桜散る
奥州仙台伊達公が
何故にバナちゃんにほれなんだ
バナちゃんの因縁を聞かそうか
生まれは台湾台中の
阿里山麓の片田舎
土人の娘に見染められ
ボーッと色気のさすうちに
国定忠治じゃないけれど
一房二房もぎとられ
唐丸籠にとつめられて
阿里山麓をあとにして
ガタゴトお汽車にユスられて
着いた所が基隆港
基隆港を船出して
金波銀波の波を越え
海原遠き船の旅
難関辛苦のあかつきに
ようやく着いたが門司ミナト
門司は九州の大都会
仲仕の声も勇ましく
エンヤラドッコイ掛声で
問屋の室に入れられて
夏は氷で冷やされて
冬はタドンでうむされて

八〇何度の高熱で
黄色のお色気付いた頃
バナナ市場に持ち出され
一房なんぼのタタキ売り
サアサア買うたサア買うた
こういうバナちゃん六〇〇円
買わなきゃ五九五八か
五んぱちゃ昔の色男
それにほれたが小むらさき
五八高かけりゃ五五か
ゴンゴン鳴るのは鎌倉の
鎌倉名物鐘の音が
かねが物言う浮世なら
奥州仙台伊達公に
何故に高尾がほれなんだ
も一つ負けとけ五一か
吾市馬関で腹を切る
五〇負けて四九か
お次を負けて四八か
四八ちゃ久留米の連隊で
いつも戦に勝ちどうし
私しのバナちゃん負けどうし
そら冗談そらうそよ
ハイハイありがとさんハイハイ
サアサア売れたサア売れた
今の兄ちゃん有難うさん

コウいうバナちゃん買う兄ちゃん
末は博士か大臣か
青年団なら団長さん
これも負けとけ三五か
買わなきゃ三四三三か
三三九度のさかずきで
新郎新婦が出来あがり
こんな目出度いことはない
ついでに負けとけ二八か
年は二八か二九の
江戸で云うなら玉川の
京で云うなら加茂川の
水にさかせしあら玉の
私のバナちゃん買いなはれ
色は少々黒いけど
味は大和の吊るし柿
一皮むけば雪のはだ
小野の小町じゃあるまいか
照手姫じゃあるまいか
裏も表もきんきらきん
そら冗談そらそうね
始めがあって終わりなし
サアサアコウタサアコウータ
ハイハイアリガトサン
アリガトサン


注/門司港バナナ史料室による

バナナの叩き売り発祥の地碑
名称 バナナの叩き売り発祥の地碑/ばななのたたきうりはっしょうのちひ
所在地 福岡県北九州市門司区港町1-7
関連HP 北九州市公式ホームページ
電車・バスで JR門司港駅からすぐ
ドライブで 関門自動車道門司港ICから約2.3km
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 門司区役所総務企画課 TEL:093-331-0039/FAX:093-331-1805
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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