『いっぽん松』歌碑

『いっぽん松』歌碑

岩手県陸前高田市の高田松原津波復興祈念公園にあるのが、『いっぽん松』歌碑。『いっぽん松』は、東日本大震災の震災遺構のひとつ「奇跡の一本松」をモチーフに、喜多條忠が作詞、船村徹が作曲、陸前高田市出身の千昌夫が歌い、平成23年11月2日に発売した東北復興の応援ソングです。

「奇跡の一本松」を歌った千昌夫の東北復興応援歌

陸前高田市出身である千昌夫が故郷への愛情や生きる希望を歌った曲が『いっぽん松』。
歌碑は、隣接の孤松巌上碑(こしょうがんじょうひ)とともに、茨城県石材業協同組合連合会から陸前高田市に寄贈されたもの。
孤松巌上碑は高さ3.9m、幅3.7m、重さ21tという稲田御影石を使用。
「孤松巌上」の文字は、『いっぽん松』を作曲した船村徹の揮毫(きごう)で、「岩の上にぽつりと残った松。しっかり根を張って、波に流されようが何が起ころうが一生懸命頑張って行こうという意」の意です。

千昌夫は昭和22年4月8日、陸前高田に生誕。
東日本大震災の津波では、母・みどりさんは間一髪で救出されましたが、数多くの同級生や知り合いが亡くなり、『星影のワルツ』のヒットで、千昌夫が母のために建てた往時の家も、津波で失われています。
千昌夫は「こういうものがね、被災地の皆さんの元気づけになれば何より」、「風化させないことが使命」と語り、さまざまな思いを込めて『いっぽん松』歌碑が建立されたのです。
「東北に旅行してもらうことが1番の復興になる。興味本位でもいいですから、東北の魅力に触れてくれることが応援になる」(千昌夫)と『いっぽん松』発売記念イベントでも力強く語っています。
※写真は移設前のものです。

『いっぽん松』歌碑
名称 『いっぽん松』歌碑/『いっぽんまつ』かひ
所在地 岩手県陸前高田市気仙町土手影180
関連HP 高田松原津波復興祈念公園公式ホームページ
電車・バスで JR大船渡線BRT奇跡の一本松駅からすぐ
ドライブで 東北自動車道一関ICから約62km
駐車場 高田松原津波復興祈念公園駐車場(140台/無料)
問い合わせ 高田松原津波復興祈念公園管理事務所 TEL:0192-22-8911
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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