2025年1月5日(日)10:00〜、石川県金沢市の金沢城公園新丸広場で『金沢市消防出初式』が行なわれます。新年に各消防団などが出揃い、消防の技と心意気を示す儀式。金沢では明治3年に『押出』と称して初開催。現在では約40本の梯子が並ぶ「加賀鳶梯子登り」、全49分団による「一斉放水」など、勇壮で華麗な内容で見応えも十分。
江戸・加賀藩邸ゆかりの「加賀鳶梯子登り」
明治40年正式に「出初式」として始まった歴史あるイベントで、「加賀鳶梯子登り」は石川県の無形民俗文化財に指定。
「加賀鳶梯子登り」演技は、「火の見」に始まり「二本大の字」、「しゃちほこ(鯱)」、「鶯の谷渡り」などを演じて「敬礼」で終わる27種の連続技。
享保3年(1718年)、8代将軍・徳川吉宗が享保の改革で、禄高1万石以上の藩に対し、江戸藩邸を守る各自火消(大名火消)を設置するよう命じたのを受けて、加賀藩でも自衛の消防隊を補強したのが加賀鳶の始まり。
加賀藩お抱えの加賀鳶(かがとび、喧嘩鳶)は、その派手な装束と働きが江戸でも有名になり、各自火消(大名火消)といえば加賀藩というほどに(浮世絵にも描かれています)。
明治に入り江戸藩邸にあった加賀鳶38人が金沢に移り住み、金沢に伝承されたのです。
梯子を登るのは、初期消火で、まず火の状況、風向きなどを確認するためのもので、さらには隊員が高所での作業を慣れるという目的もありました。
『金沢市消防出初式』当日は、広場が水で泥でぬかるむこともあるので、防水性のある靴で見学がおすすめ。
金沢市消防出初式|2025 | |
開催日時 | 2025年1月5日(日)10:00〜、毎年1月第1日曜 |
所在地 | 石川県金沢市丸の内1-1 |
場所 | 金沢城公園新丸広場 |
関連HP | 金沢市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR金沢駅から北陸鉄道バス兼六園下方面行きで12分、兼六園下下車、徒歩5分 |
問い合わせ | 金沢市消防局 TEL:076-280-1028 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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