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大分の唐揚げ文化は「来々軒」に始まる!

大分の唐揚げ文化「来々軒」

「日本一のおんせん県おおいた」を自負する大分県は、実は「日本一の唐揚げ県」にもなっています。「戦後、大分県の唐揚げ文化は中華料理店『来々軒』から始まりました」(大分県商工観光労働部観光局)というように、そのルーツは宇佐市にある「来々軒」のようなのです。

宇佐市が唐揚げ専門店発祥の地

今や唐揚げは訪日外国人観光客にも愛される日本食で、コンビニ、スーパーでも人気の食品。
その唐揚げといえば、大分県が有名ですが、中津市よりも歴史は古いというのが、「唐揚げ専門店発祥の地」宇佐市。

大分県は宇佐市や中津市を中心とした県北地域で昔から養鶏が盛ん。
鶏を4つ切りにした骨付きモモの唐揚げを、「鶏唐揚げ定食」として提供したことが始まりです。

平成18年、宇佐市職員有志4名でつくる「宇佐市からあげ探検隊」(現・USA☆宇佐からあげ合衆国)が、唐揚げ専門店の調査を行ない、「からあげマップ」を作ったことがきっかけとなり、「宇佐からあげ」に注目が集まるようになりました。

調査の過程で宇佐市が唐揚げ専門店発祥の地ということも判明し、宇佐市からあげ協会の発足、「からあげ専門店発祥の地記念碑」の建立、イメージキャラクターである「うさからくん」の商標登録などに発展、「宇佐からあげ」が全国区となったのです。

「からあげ専門店発祥の地記念碑」が立つのが、宇佐市四日市の中華料理店「来々軒」。
戦後間もない頃に「来々軒」店主・福田昌生さんが、「市場に出なかった鶏を店で利用できませんか?」と駅川町農協(えきせんまちのうきょう/現・JA大分宇佐)に勤める義弟から相談を受け、養鶏場で処分していた規格外の鶏を安く譲ってもらったのが、そもそもの始まり。
福田さんは中華料理の技術を活かし、「多くの人に安くお腹いっぱいになって欲しい」と、4つ切りにした骨付きモモ肉に味付けし、唐揚げにして売り出したところ、これが大ヒット。

「来々軒」の向かい、居酒屋「庄助」も上手に揚げることができず、福田さんから揚げ方を習得。
後に、唐揚げ専門店に衣替えしたことで、来々軒と庄助が「からあげ専門店発祥の地」ということになったのだとか。

「来々軒」は、唐揚げの調理法を惜しみなく公開したため、宇佐市や隣接する中津市へと唐揚げ文化が広まったのです。
今では唐揚げ発祥の地・宇佐市、そして唐揚げの聖地・中津市という棲み分けも生まれ、世界に大分の唐揚げ文化を広めています(「来々軒」はロサンゼルスにも支店を展開)。

現在、「来々軒」では、唐揚げ定食なども用意されるほか、テイクアウトの「からあげ専門店 天下とり」も営業しています。
唐揚げはしょうゆとニンニクで味付けされたシンプルな味で、とても美味。

テイクアウトの「からあげ専門店 天下とり」も営業
大分の唐揚げ文化は「来々軒」に始まる!
名称 来々軒/らいらいけん
所在地 大分県宇佐市四日市72
関連HP 来々軒公式ホームページ
ドライブで 東九州自動車道宇佐ICから約4km
駐車場 あり
問い合わせ 来々軒 TEL:0978-32-0556/FAX:0978-32-0556
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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