毎年7月26日19:30~21:10に柏崎市で開催される『ぎおん柏崎まつり 海の大花火大会』。昭和25年、京文化を伝える八坂神社の『祇園祭』(奉納花火)と柏崎の『商工祭』が合体して、『ぎおん柏崎まつり』が誕生。尺玉ワイド100発打ちなど迫力ある企画も人気です。
江戸時代に祇園社(現・八坂神社)の奉納花火としてスタート
日本一の海の大花火といわれ、大規模花火大会が多い新潟県の「越後三大花火」にも数えられるのが、『ぎおん柏崎まつり 海の大花火大会』。
江戸時代後期の天保11年(1840年)、祇園社(現・八坂神社)の『祇園祭』の奉納花火として打ち上げたという記録が残されています。
北前船(港は柏崎湊、荒浜湊、宮川湊、椎谷湊)と北国街道、さらには都の公家や豪商を相手に縮布の行商で繁栄した江戸時代の柏崎。
豪商・山田甚次郎は、438石積みの「慶寿丸」で江差との間を往復し、財を築いています。
そんな繁栄を背景に祇園社(現・八坂神社)には花街も形成し、『祇園祭』には奉納花火も打ち上げられたのです。
昭和25年、柏崎市制10周年を記念して『商工祭』と合わせて『ぎおん柏崎まつり』が誕生。
そんな北前船の交流の歴史を背景に、『海の大花火大会』という名前の通り、海を舞台に繰り広げられる壮大な花火大会になっています。
日本一というスペースを使ったワイド感ある花火に注目
打ち上げは、19:30~21:10、打ち上げ総数は1万6000発(見学ポイントは鵜川河口、みなとまち海浜公園、中央海岸)。
尺玉300連発、「尺玉100発一斉打ち」、さらには海面に広がる「海中空大スターマイン」、海の広さを利用した幅600mに渡るワイドスターマインは花火ファンをもうならせるもの。
「海中空大スターマイン」、1500mに渡る「尺玉100発一斉打ち」は、時間にして6分間続く尺玉300連発で、「柏崎だからこそできるスケール感の大きな花火。花火の火薬は燃えているのではなく、化学反応で爆発するので、海中でも爆発するのです。海に打ち込まれた花火は、海中に沈んだ後、花火の中に入っている空気によって海面に浮かび、海面に浮かんできた時に花開く仕掛け」(柏崎商工会議所)とのこと。
地元、新潟県小千谷市片貝町の花火(煙火)メーカー・片貝煙火工業も「これだけ大規模にスペースを使った花火大会は日本中どこに行ったって見ることはできません」と胸を張ります。
ぎおん柏崎まつり 海の大花火大会 | |
開催日時 | 7月26日19:30~21:10 |
所在地 | 新潟県柏崎市 |
場所 | 柏崎市中央海岸・みなとまち海浜公園周辺 |
関連HP | 柏崎市公式ホームページ |
電車・バスで | JR信越本線柏崎駅から徒歩20分 |
ドライブで | 北陸自動車道柏崎ICから約2kmで佐藤池球場駐車場 |
駐車場 | 佐藤池球場駐車場(2000台/有料)からシャトルバス運行 |
問い合わせ | ぎおん柏崎まつり協賛会 TEL:0257-22-3161 柏崎市商業観光課 TEL:0257-21-2334 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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