鹿児島県肝属郡錦江町、宿利原(やどりはら)地区を中心に11月中旬〜2月初旬に見学できる冬の風物詩が、大根やぐら。宿利原農村公園一帯に、漬物用の大根を天日に干す櫓が組まれ、大根がずらりと並べられます。巨大な櫓は高さ7m、全長50mにも及び、12月にはライトアップのイベントも実施。
11月中旬〜2月初旬限定の大根干しの景観
錦江町のシラス台地は大根生産に最適で、寒干し大根を壺の中で塩漬けにして発酵させたのが有名な「山川漬」です。
櫓の側面には10段程度の横棒が渡され、格段に大根が横一列に並べられますが、現在は集落全体で30基ほどの大根やぐらが設置され、壮観。
大根は、櫓の上に人が上って並べていくので、作業風景を見るのもおすすめです(農作業に邪魔にならないように公道から見学を)。
錦江湾から吹き上げる寒風を利用し、大根を2週間ほど櫓で乾燥させ、漬物用の大根として出荷しています。
同様の大根やぐらは、宮崎県宮崎市の田野・清武地域でも設置されていますが(宮崎の太陽と風が育む「干し野菜」と露地畑作の高度利用システムとして日本農業遺産に認定)、鹿児島県では錦江町宿利原地区が有名です。
「道の駅 錦江にしきの里」では、「やぐら漬」も販売されています。
大根やぐら見学は、11月中旬〜2月初旬頃に、宿利原農村公園を目指してドライブを。
大根やぐら(錦江町宿利原地区) | |
名称 | 大根やぐら(錦江町宿利原地区)/だいこんやぐら(きんこうちょうやどりはらちく) |
所在地 | 鹿児島県肝属郡錦江町神川 |
関連HP | 錦江町公式ホームページ |
ドライブで | 根占港から約12km、大隅縦貫道笠之原ICから約22km、垂水港から約35km |
駐車場 | あり |
問い合わせ | 錦江町観光交流課 TEL:0994-28-2488 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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