あばれ祭|能登町

あばれ祭|能登町

毎年7月第1金・土曜に行なわれるのが、石川県鳳珠郡能登町宇出津(うしつ地区・八坂神社の祭礼『あばれ祭』。能登のキリコ祭りのトップを飾るにふさわしい勇壮な祭礼で、初日の夜、大小合わせて40本もの奉燈(キリコ)が太鼓や鉦を鳴らしながら、大松明(だいたいまつ)の周囲を火の粉を浴びながら練り廻ります。

能登のキリコ祭りの先陣、キリコも神輿も大暴れ

あばれ祭|能登町

江戸時代の寛文年間(1661年〜1673年)、宇出津で疫病が流行し、京の祇園社(現・八坂神社)から牛頭天王(ごずてんのう=祇園精舎・仏教の守護神)を勧請し、盛大な祭礼を行なったのが始まり。
大きな蜂があらわれて、病人を刺したところ、たちどころに病が治ったことで、蜂を神様の使いと考えて感謝し、大きなキリコをつくって「大泥棒ボー、蜂や刺いた」と囃しながら練り回ったのです。

祭り初日(金曜)、それぞれの神輿が氏子の町内を渡御しますが、主役はキリコで、全町40基のキリコが集結し、21:00頃、花火の打ち上げを合図に、宵祭りが始まります。
キリコは宇出津港の中心「いやさか広場」へ集結。
キリコの入場とともに高さ7mにもなる5本の大松明に火がつけられ、大松明の周りをキリコが勇壮に乱舞します。

2日目、神輿はキリコを前後に従えて八坂神社に向かって出発。
昼頃、渡御を終えた神輿は、海や川、炎を上げる「置き松明」の火の中に入れられます。
夜になるとその激しさは増し、神輿は原形が無くなるまで壊されてしまいます。
神輿が拝殿に入る頃には深夜2:00を回り、祭りはようやくフィナーレを迎えます。

キリコ、神輿が暴れ回るさまは極めて勇壮なことが『あばれ祭』の名の由来で、数あるキリコ祭りの中でも最も勇壮で荒々しい祭りで、石川県の無形民俗文化財に指定されるほか、日本遺産「灯り舞う半島能登 熱狂のキリコ祭り」の構成資産にもなっています。

宇出津新港臨時駐車場(いやさか広場まで徒歩15分)、漁協製氷施設前臨時駐車場(いやさか広場まで徒歩12分)、遠島山公園臨時駐車場(いやさか広場まで徒歩15分)と3ヶ所の駐車場が用意され、宇出津新港臨時駐車場とコンセールのとを結んだシャトルバスも運行。

能登町のキリコ祭りは、『あばれ祭』(7月第1金・土曜/宇出津地区)、『恋路火祭り』(7月「海の日」前日/恋路地区)、『松波人形キリコ祭り』(7月第4土曜/松波地区)、『どいやさ祭』(7月第4土・日曜/姫地区)、『にわか祭』(8月第4土曜/鵜川地区)、『小木袖キリコ祭り』(9月第3土・日曜日/小木地区)、『柳田大祭』(9月16日〜9月17日/柳田地区)と各地区ごとにキリコ祭りが行なわれ、そのキリコが大結集するのが8月第3土曜の『ござれ祭り』です(展示で、実際に担がれることはありません)。

見どころ

1日目・金曜21:00頃~ キリコの大松明乱舞
2日目・土曜21:00頃~ あばれ御輿出発

画像協力/石川県観光連盟

あばれ祭|能登町
開催日時 毎年7月第1金・土曜
所在地 石川県鳳珠郡能登町宇出津
場所 八坂神社・宇出津港 いやさか広場
関連HP あばれ祭公式ホームページ
電車・バスで のと鉄道穴水駅から北鉄バス能登町役場前行き1時間22分、能登田町下車、徒歩5分
ドライブで 能越自動車道のと里山空港ICから約25km
駐車場 宇出津新港臨時駐車場、漁協製氷施設前臨時駐車場、遠島山公園臨時駐車場
問い合わせ 能登町ふるさと振興課 TEL:0768-62-8526
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
ござれ祭り

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毎年8月第3土曜、石川県能登町の柳田植物公園で『ござれ祭り』が行なわれます。柳田植物公園の2万2千平方メートルもある芝生広場に能登町各地区のキリコが並びます。ステージイベントが行なわれるほか、能登町の特産品が並ぶ屋台も揃います。夜にはキ

 

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