本牧市民公園・本牧臨海公園

本牧市民公園・本牧臨海公園

神奈川県横浜市中区本牧元町にある三溪園(さんけいえん)に隣接する公園が本牧市民公園・本牧臨海公園。潮干狩りや海水浴で賑わった海岸を、本牧埠頭関連造成用地として昭和43年に埋め立てが完了。昭和44年に本牧市民公園が誕生したもので、隣接する本牧臨海公園と一体化した公園になっています。

海水浴も行なわれた海岸が、埋め立て後、公園に

本牧市民公園・本牧臨海公園

約14万平方メートルの広大な園内には、テニスコートなどを備えた運動広場で汗を流せるほか、一面に広がる芝生広場で、のんびりくつろぐことができます。
園内には散策路もめぐらされており、三溪園との間に横たわるとんぼの池の畔や、芝生のなかを歩くことも可能。

本牧市民公園の細長い池の中島には友好都市15周年を記念して、上海から贈られた江南様式の庭園、上海横浜友好園があります(外観のみ見学可能)。
実は、この池の部分が以前海だった場所。
「トンボ池」は、かつては本牧に多数生息したトンボを再び呼び戻すため、自然の材料で水路など多様な生物環境を築いているのです。

東側の本牧市民公園側には、横浜市陶芸センター、SLのD51(516号機)と転車台、壁打ちテニスコート、健康遊具広場、運動広場、テニスコートなどが整備されています。

西側の本牧臨海公園側には、横浜市八聖殿郷土資料館、こどもの遊び場、本牧市民プール、全国詩吟大会発祥の地記念碑、あじさい広場、小野別邸跡広場(横浜を代表する貿易商のひとり、小野光景の別邸があった場所)などがあります。

本牧市民公園・本牧臨海公園
背後の崖が海食崖で、崖下まで海でした

有名な『神奈川沖浪裏』は本牧の沖!?

本牧市民公園・本牧臨海公園
広重『富士三十六景』「武蔵本牧のはな」

本牧市民公園北側の断崖はかつて一帯が海だったときの海蝕崖で、公園一帯が埋め立て地であることがよくわかります。
埋め立て前は三渓園海水浴場もあり、周辺の海では明治末から海苔の養殖なども行なわれていました。

本牧臨海公園一帯は明治時代に生糸貿易商として活躍し、「横浜開港の創始者」ともいわれる小野光景の2万6000坪(約8.6ha)にも及ぶ別荘地の跡(別荘の洋館は、大正12年の関東大震災で倒壊)。
広い芝地には50mの海水プールがあり、海の水をポンプアップして使っていたそうです。

埋め立て以前、本牧の海岸線は、本牧の鼻(本牧岬)と呼ばれる断崖もあり、歌川広重は『富士三十六景』(『不二三十六景』)の「武蔵本牧のはな」を描いています。
嘉永5年(1852年)刊行開始の『富士三十六景』(『不二三十六景』)は、天保2年(1831年)〜天保5年(1834年)に刊行された北斎『富嶽三十六景』に触発、あるいは対抗商品として刷られたとも推測され、あえて穏やかな海を描いていることから、有名な『神奈川沖浪裏』(かながわおきなみうら)の舞台が本牧だとする説の裏付けにもなっています。
北斎は、享和3年(1803年)に『賀奈川沖本杢之図』(かながわおきほんもくのず)を描いていますが(間門から三之谷の崖といわれています)、実は、その波が『神奈川沖浪裏』のモチーフになっているのです。

本牧市民公園・本牧臨海公園
北斎『賀奈川沖本杢之図』
本牧市民公園・本牧臨海公園
北斎『神奈川沖浪裏』
本牧市民公園・本牧臨海公園
名称 本牧市民公園・本牧臨海公園/ほんもくしみんこうえん・ほんもくりんかいこうえん
所在地 神奈川県横浜市中区本牧三之谷
関連HP 本牧市民公園・本牧臨海公園公式ホームページ
電車・バスで JR根岸駅から市営バスで8分、本牧市民公園前下車、すぐ
ドライブで 首都高速湾岸線新山下ランプから約4km
駐車場 本牧市民公園駐車場(267台/有料)
問い合わせ 本牧市民公園・本牧臨海公園 TEL:045-623-8747
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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三溪園

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