鎌倉の葛原岡・大仏ハイキングコースの寄り道ポイントにもなっている神社が鎌倉市佐助にある佐助稲荷神社。鎌倉らしい谷戸の奥に鎮座し、赤い幟旗に彩られた数十の鳥居をくぐり、階段を登りつめると社殿というシチュエーションが写真映えするということで、人気を集めています。源頼朝ゆかりで、出世開運、恋愛成就などにご利益が大だとか。
佐助ガ谷の稲荷が、頼朝に平家打倒を進言!?
佐助稲荷神社の社伝によれば、伊豆・蛭ヶ小島(ひるがこじま=現・静岡県伊豆の国市の蛭ヶ島公園)に配流となった源頼朝の夢枕に、稲荷神が翁に変身して立ち、平家打倒の挙兵を勧めたのだとか。
後に鎌倉幕府を開いた頼朝は、「我は鎌倉鎮座の稲荷なり」と言った翁が佐助ガ谷(さすけがやつ)の稲荷と知り、この地に畠山重忠に命じて社殿を築いたのだとか。
右兵衛佐(うひょうえのすけ=律令制における官司で右兵衛府次官)の頃、「佐殿」(すけどの)と呼ばれた源頼朝を助けた稲荷というのがその名の由来ともいわれるますが、鎌倉時代の歴史書『吾妻鏡』にも佐助稲荷の記載はなく、定かでありません。
祭神は、宇加御魂命(うかのみたまのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)、佐田彦命(さるたひこのみこと)、大宮女命(おおみやのひめのみこと)、事代主命(ことしろぬしのみこと)。
様々な危機を抜け出し、出世して征夷大将軍となった源頼朝にあやかり、「出世稲荷」といわれますが、頼朝・政子の恋から恋愛成就の御利益も。
境内には徳川時代奉納の縁結び十一面観世音菩薩もあります。
例祭は2月の初午(はつうま)。
平成27年公開の映画『駆込み女と駆出し男』(監督・原田眞人、主演・大泉洋)は、井上ひさし『東慶寺花だより』を原案とした映画で、東慶寺とともに佐助稲荷も登場しています。
吉田秋生による漫画が原作で、平成27年公開の映画『海街diary』(監督・是枝裕和、主演・綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず)の舞台にもなっています。
葛原岡・大仏ハイキングコースの寄り道ポイントにもなっていて散策途中に立ち寄る人も多い。
ドライブの場合は駐車場は鎌倉駅周辺を利用することになるので江ノ島電鉄の「パーク&レールライド」などの活用が賢明でしょう。
佐助稲荷神社 | |
名称 | 佐助稲荷神社/さすけいなりじんじゃ Sasuke Inari Shrine |
所在地 | 神奈川県鎌倉市佐助2-22-10 |
関連HP | 鎌倉市公式ホームページ |
電車・バスで | JR鎌倉駅西口から徒歩25分 |
ドライブで | 横浜横須賀道路朝比奈ICから約7.2km |
駐車場 | なし |
問い合わせ | 佐助稲荷神社 TEL:0467-22-4711 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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