箱根登山鉄道塔ノ沢駅の上りホームのはずれに祀られている銭洗弁財天。大正8年に登山鉄道は開業していますが、銭洗弁財天は塔之沢温泉に宿泊していた相場師で、松井証券(松井房吉商店)創始者・松井房吉の夢枕に白蛇が現れたことがきっかけで、大正15年に石造りの小さな社を寄進したんが始まり。
塔ノ沢駅のホームに祀られる弁天様
祭神は水神や祓神の瀬織津姫之大神(せおりつひめのおおかみ)。
深沢の清流を引き込んでいるのでその名の由来ですが、鎌倉の銭洗弁財天と同じように柄杓(ひしゃく)と笊(ざる)が置かれ、お金を清らかな「弁天癒水」で洗い(お金を浄化する意味合いがあります)、福徳を祈願することができます。
お金を洗うと何倍にも増えて金運向上のご利益があるということから、商売繁盛、金運アップを願う人が絶えません。
まず清らかな気持ちで銭洗弁財天に参拝後、お金を洗うのがしきたり。
境内の鳥居越しに登山電車を眺めることができる異色スポットになっています。
毎年5月10日が例祭です。
ちなみに松井房吉は、第一次世界大戦後の大正9年3月15日、東京株式市場の株価大暴落(戦後恐慌に突入)の際、日本橋兜町(にほんばしかぶとちょう)でただ一人大儲けをし、巨万の富を構築。
毎週土曜に塔ノ沢温泉の老舗旅館「福住楼」で、常連の大スター・阪東妻三郎の向こうを張って派手に遊んだのだとか。
深沢銭洗弁財天 | |
名称 | 深沢銭洗弁財天/ふかざわぜにあらいべんざいてん |
所在地 | 神奈川県足柄下郡箱根町塔之澤 |
電車・バスで | 箱根登山鉄道塔ノ沢駅下車、すぐ |
ドライブで | 小田原厚木道路箱根口ICから約3.5km |
駐車場 | なし |
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