夕日の滝

夕日の滝

神奈川県南足柄市矢倉沢を流れる内川上流(標高510m)に懸かる落差23mの滝が夕日の滝。箱根外輪山、金時山の北麓、地蔵堂近くにあり、金太郎(坂田公時/さかたきんとき)が産湯を使った滝と伝えられています。夏は滝近くにキャンプ場が開設され、キャンプ場までは車で到達可能。

箱根ジオパークのジオスポットに

夕日の滝

夕日の滝は、箱根古期外輪山の堅い火山岩(狩川溶岩層)と、足柄層群(泥岩と礫岩の軟らかい地層=200万年ほど前に海底に土砂が堆積したもの)が接する断層(夕日の滝断層と呼ばれる活断層の断層面)に位置し、断層運動で下流側の足柄層群(軟らかい地層)が露出、浸食、沈降し、堅い火山岩が崖となって残されたもの。
箱根ジオパークのジオサイトになっています。

地蔵堂バス停から滝までは、林道を15分ほど歩きますが、途中には金太郎の生家跡や、金太郎が遊んだと伝えられる巨石も残されています。
絹糸のような滝が美しく映えるのは、秋が深まる紅葉シーズン。

滝名は、夕日が美しいことからといわれていますが、北面する滝のため(夕日は富士山側、つまりは山影に沈みます)、1月中旬に滝の落口に夕日が沈むことが由来かもしれません。
「雄飛の滝」が転訛したとする説もあり、定かでありません。

名称 夕日の滝/ゆうひのたき
所在地 神奈川県南足柄市矢倉沢
関連HP 南足柄市公式ホームページ
電車・バスで 伊豆箱根鉄道大雄山駅から箱根登山バス地蔵堂行きで25分、終点下車、徒歩15分。または、大雄山駅からタクシーで20分
ドライブで 東名高速道路大井松田ICから約14km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 南足柄市商工観光課 TEL:0465-73-8031
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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