日本大通り

日本大通り

横浜開港にあたり、吉田屋新田(現在の横浜スタジアム、横浜公園一帯)に外国人と日本人の両方が使えるという港崎遊郭を設置しましたが、その遊郭街が慶応2年10月20日(1866年11月26日)火事で焼失。防火対策として英国人R.H.ブラントンの設計によりその跡地が公園となり、明治10年、日本大通りが誕生しました。

東の外国人居留地と西の日本人街を隔てる防火道路の役割も

日本大通り
道の東側が外国人居留地、西が日本人町
ブラントン胸像
日本大通りを見つめるR.H.ブラントン胸像(横浜公園)

慶応2年10月20日9:00頃、港崎遊郭の西(現・神奈川県横浜市尾上町1丁目付近)にあった豚肉料理屋鉄五郎宅から出火し、開港から7年目の関内を焼き尽くし、遊女400人が死んだともいわれる大火「豚屋火事」(関内大火)が発生。

防火対策として象の鼻へと直進する道路を中央に馬車の走る車道40フィート(12m)、左右に歩道10フィート(3m)と植樹帯30フィート(9m)、合計道路幅員120フィート(36m)という、当時としては近代的な道路を「灯台の父」(技師として勤務していた7年6ヶ月の間に灯台26を設計)とも呼ばれるスコットランド人技師・リチャード・ヘンリー・ブラントン(Richard Henry Brunton)が設計したのです。

東の外国人居留地と西の日本人街を隔てる防火道路の役割を担って、イギリス公使パークスの要請の下、明治4年にブラントンが設計し、全長400mの道路には西洋式の舗装技術も導入されています。
破砕した石を突き固めて堅固な路面を造成するマカダム舗装、さらには陶管の下水道を敷設するという西洋式の舗装技術で、横浜市では「日本初の西洋式街路」としています。

横浜公園の日本大通り側の入口には、日本大通りを見守るように、ブラントンの胸像が立てられています。

「日本大通り」の名は、明治8年、外国人居留地に30ヶ町を新設した際に命名され、明治12年に町名(日本大通)として神奈川県から正式に布達されています。
象の鼻と呼ばれる当時の波止場から横浜公園へと一直線に延びる大通りには、来訪者を日本の国土へと誘う象徴的な意味が込められているのです。

また、明治18年に国道が定められた際、東京・日本橋と横浜港(現在の大さん橋)を結ぶルートが国道1号となり、大正時代に変更されるまで、この日本大通りが国道1号でした。

沿道には横浜三塔のひとつ「キングの塔」もそびえる

日本大通り
街路樹にはイチョウが茂る
日本大通り
「キングの塔」と路線バス『あかいくつ』号

関東大震災で当初の街路樹は焼失し、昭和2年から3年がかりで68本のイチョウが植えられました。
同時に、車道が22mに拡張され、周辺に耐震ビルが建てられています。

現在、秋になると見事に色づくイチョウ並木はこのときに植栽されたもの。
イチョウ並木は、平成23年、景観法に基づく「景観重要樹木」に指定されています。

平成13年に、それまで片側2車線だった車道を片側1車線に縮小する工事が行なわれ、車道幅員が9mに狭められています。

沿道には横浜三塔のひとつ、「キングの塔」で知られる神奈川県庁(昭和3年築)や横浜開港資料館(旧英国領事館)、横浜地方裁判所(昭和5年築、場所は元フランス公使館)、KN日本大通ビル(旧三井物産横浜ビル/明治44年竣工、昭和2年増築)、旧関東財務局(旧日本綿花横浜支店/昭和3年築)などハウスウォッチングがてらの散歩も楽しむことができます。

『横浜居留地覚書』に従って、港崎遊郭は移転し、明治9年、日本人も立ち入りことができる日本最初の横浜公園がつくられました。

なお、日本大通りは横浜公園同様に、「造園文化の発展に寄与しているもの」として文化庁の登録記念物に指定されています。

日本大通り
名称 日本大通り/にっほんおおどおり
Nihon Odori Street
所在地 神奈川県横浜市中区日本大通
関連HP 日本大通り活性化委員会公式ホームページ
電車・バスで みなとみらい線日本大通り駅からすぐ。JR・横浜市営地下鉄関内駅から徒歩7分
ドライブで 首都高速横羽線横浜公園ランプからすぐ
駐車場 市営日本大通り地下駐車場(200台/有料)など利用
問い合わせ 日本大通り活性化委員会 TEL:045-227-7449/FAX:045-662-8224
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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