関東で現役の路面電車は3路線、かつては16社が運行していた!

今でこそ東京都内に2社、栃木県に1社となった路面電車ですが、かつては現在の1都6県に16社が営業、庶民の足として路面電車が活躍した時代がありました。都市交通だけでなく参詣鉄道などでも活躍した路面電車、どこを走っている、どこを走っていたのかを再確認してみましょう。

関東で現役の路面電車

東京さくらトラム(都電荒川線)

運行地:東京都荒川区、北区、豊島区、新宿区
軌間:4ft6in(1372mm)/馬車軌間
路線距離:12.2km
事業者:東京都交通局
歴史:明治44年8月20日、飛鳥山上(現・飛鳥山)〜大塚で、王子電気軌道が開業、昭和17年2月1日に東京市電に、昭和18年7月1日、都制施行で都電に、平成29年4月28日から東京さくらトラム(Tokyo Sakura Tram)の愛称をメインに使用
超低床電車(LRV):専用軌道の比率が高いことから、超低床電車を用いず、プラットホームの高さを嵩上げすることでバリアフリー化を実現  
備考:9000形が明治から昭和初期の東京市電の車両をモチーフにしたレトロ車両で、広告ラッピングもない

東京さくらトラム(都電荒川線)

東京さくらトラム(都電荒川線)

三ノ輪橋停留場(東京都荒川区)と早稲田停留場(新宿区)を結ぶ全長12.2kmの路面電車が東京さくらトラム(都電荒川線)。王子電気軌道が前身で、専用軌道部分が多いことから奇跡的に残った都電で唯一の路線で、都内の路面電車が都電荒川線と、東急世田

東急世田谷線

運行地:東京都世田谷区
軌間:4ft6in(1372mm)/馬車軌間
路線距離:5.0km
事業者:東急電鉄
歴史:大正14年1月18日、玉川電気鉄道(玉電)が三軒茶屋〜世田谷駅(下高井戸線)を開業、昭和13年3月10日に東京横浜電鉄(東急電鉄の前身)に合併され、玉川線に、昭和44年5月11日玉川線の渋谷駅〜二子玉川園駅間が廃止で世田谷線に
超低床電車(LRV):専用軌道の比率が高いことから、超低床電車を用いず、プラットホームの高さを嵩上げすることでバリアフリー化を実現  
備考:すべて専用軌道で、併用軌道はありませんが、環七通りと平面交差する場所では、道路と同じ交通信号を使用(電車が信号待ち)

東急世田谷線

東急世田谷線

東京都世田谷区、三軒茶屋駅と下高井戸駅を結ぶ東急電鉄の軌道線が東急世田谷線。都電荒川線(東京さくらトラム)とともに東京都内に残る貴重な軌道線ですが、道路の上を走る併用軌道はなく、全線が専用軌道となっています。全長5.0kmで、軌間は馬車軌間

宇都宮ライトレール

運行地:栃木県宇都宮市
軌間:3ft6in(1067mm)/狭軌
路線距離:14.6km
事業者:宇都宮ライトレール
歴史:令和5年8月26日に開業した最新の路面電車で、日本国内の路面電車路線としては万葉線(富山県)以来75年ぶりの新規開業
超低床電車(LRV):HU300形=開業に際して3車体連接構造の17両を導入
備考:宇都宮市と芳賀町が軌道整備事業者として設備を保有する上下分離方式で運行

かつて関東に走った路面電車 全16社

会社名現在の市町村名開業
廃止
区間
営業距離
塩原電車栃木県
那須塩原市
明治44年7月2日
(塩原軌道)
昭和11年1月14日
西那須野駅〜塩原口駅
14.6km
東武日光軌道線栃木県
日光市
明治43年8月10日
昭和43年2月25日
国鉄駅前〜馬返
10.6km
東武伊香保軌道線
前橋線・高崎線
伊香保線
群馬県
前橋市・高崎市
渋川市
明治23年7月14日
(前橋線)
昭和31年12月29日
(伊香保線)
前橋線
(前橋駅前〜渋川駅前)
=14.5km
高崎線
(高崎駅前〜渋川新町)
=20.9km
伊香保線
(渋川駅前〜伊香保)
=12.6km
東京電燈吾妻軌道群馬県
渋川市
明治45年7月22日
(馬車軌道で部分開業)
昭和9年9月30日
渋川〜中之条
21.3km
茨城交通水浜線茨城県
水戸市
ひたちなか市
大正11年12月28日
(水浜電車)
昭和41年6月1日
上水戸〜湊
20.5km
常南電気鉄道茨城県
土浦市
阿見町
大正15年10月9日
昭和13年3月1日
土浦駅前〜阿見
4.6km
本庄電気軌道埼玉県
本庄市
大正4年9月20日
昭和8年5月1日
本庄〜児玉
7.1km
西武大宮線埼玉県
川越市
さいたま市
明治39年4月16日
昭和16年2月25日
川越久保町〜大宮駅
12.9km
成田鉄道千葉県
成田市
明治43年12月11日
(成宗電気軌道)
昭和19年12月11日
不動尊・本社前〜宗吾
5.4km
東京都電東京都
区部
明治15年
(東京馬車鉄道開業)
明治36年8月22日
(東京電車鉄道開業)
昭和47年11月12日
(荒川線を残し撤去)
最盛期の昭和30年には
40の運転系統、213km
東急玉川線
(玉電)
東京都
渋谷区
世田谷区
明治40年3月6日
(玉川電気鉄道)
昭和44年5月11日
渋谷〜二子玉川園
9.1km
ほかに砧線、溝ノ口線、
天現寺橋線、中目黒線
武蔵中央電気鉄道
(武中電車)
東京都
八王子市
昭和4年11月23日
昭和14年12月1日
東八王子駅前〜高尾橋
8.4km
川崎市電神奈川県
川崎市
昭和19年10月14日
昭和44年4月1日
市電川崎〜塩浜
6.7km
横浜市電神奈川県
横浜市
大正10年4月1日
昭和47年3月31日
最大総延長
51.79km
海岸電気軌道神奈川県
横浜市
川崎市
大正14年6月5日
昭和12年12月1日
総持寺〜大師
9.7km
箱根登山鉄道
小田原市内線
神奈川県
小田原市
明治21年10月1日
(小田原馬車鉄道)
昭和31年6月1日
国府津駅前〜郡役所前
小田原〜湯本
関東で現役の路面電車は3路線、かつては16社が運行していた!
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

日本の路面電車 23路線 徹底紹介

日本国内に現存する路面電車は、全国17都市20事業者、路線延長では200kmを超えます。超低床電車(LRV)や観光レトロ電車の導入、そしてLRT(次世代型路面電車システム)の誕生で、宇都宮など新たな路面電車も誕生。全国19事業者23路線を紹

よく読まれている記事

こちらもどうぞ