神奈川県横浜市中区、山手地区にある緑豊かな元町公園の一角にある関東大震災前の外国人住宅の遺構が、山手80番館遺跡。明治末期から大正初期に建てられたマクガワン夫妻の住居の遺構。レンガ造りの地下室部分を残すのみですが浄化槽をも備え、当時の外国人の優雅な暮らしを垣間見ることができます。
鉄棒補強の3階建て洋館も関東大震災で崩壊
明治末期から大正初期に建てられた3階建ての洋館で、山手本通り側に玄関がありました。
関東大震災前に建てられた横浜に唯一現存する外国人住宅の遺構となっています。
遺跡の保存のため見学用デッキ「ブラフ80メモリアルテラス」(THE BLUFF 80 MEMORIAL TERRACE)が設置され、テラスから見学する仕組み。
床部のせり上がり、壁の亀裂は、関東大震災のすさまじい破壊力を物語っています。
緩くカーブしたレンガ壁部分は、ワインセラーだった場所。
フランス人のマクワガン氏(W. H. McGowan)は、大正12年9月1日の関東大震災当日には、偶然、神戸に出向いていた留守中で、壁面に鉄棒補強がなされた3階建ての建物(屋根にはアルフレッド・ジェラールが生み出したフランス瓦のジェラール瓦がのっていました)は、夫人、メイドとともに谷へと崩れ落ちたのです。
元町公園の工事中に偶然発掘
一帯はかつての外国人居留地の中心地で、外国人住宅のほか、学校、病院、劇場、教会などが並んでいました。
元町公園・山手80番館遺跡 | |
名称 | 元町公園・山手80番館遺跡/もとまちこうえん・やまて80ばんかんいせき |
所在地 | 神奈川県横浜市中区元町1 |
関連HP | 元町公園公式ホームページ |
電車・バスで | 横浜高速鉄道みなとみらい線元町・中華街駅から徒歩5分、JR石川町駅から徒歩18分 |
ドライブで | 首都高速横浜公園ICから約2km |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | エリスマン邸 TEL:045-211-1101 |
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