高知県民謡の『よさこい節』に歌われるはりまや橋(播磨屋橋)は、藩政時代に、高知城下で堀で隔てられていた豪商の播磨屋(はりまや)と、櫃屋(ひつや)がお互いの往来のために架けた橋。当時は木造の橋で、私橋でしたが、時代とともに架け替えられ、昭和33年の南国博覧会の際に朱塗りの欄干に。
『よさこい節』、『南国土佐を後にして』に歌われる橋
その後、ペギー葉山が歌った歌謡曲『南国土佐を後にして』(作詞・作曲:武政英策)の大ヒット(昭和34年)や同名の映画(昭和34年公開)の舞台として、一躍全国的にも有名に。
平成21年公開の映画『The Harimaya Bridge-はりまや橋-』(日本・アメリカ合衆国・韓国合作映画/監督:アロン・ウルフォーク)の舞台にもなっています。
堀川にかかる小橋は、昭和3年、土佐電鉄桟橋線延伸開業に伴う高知市の街路整備で目抜き通り脇の橋に環境が激変。
高度成長期にかつての堀川は埋め立てられていますが、現在国道沿いに石造りのはりまや橋が再現され、周囲ははりまや橋公園として整備されています。
はりまや橋公園東側には、ペギー葉山の『南国土佐を後にして』の歌碑も立っています。
8:30〜20:30まで1時間おきにペギー葉山の歌声が流れ、そばに建てられた親子鯨が曲に合わせて潮を吹く仕掛けに。
「土佐の高知のはりまや橋で坊さんかんざし買うを見た」と『よさこい節』で歌われるのは、安政年間、五台山竹林寺の僧・純信と、山麓に住む鋳掛屋の娘・お馬のロマンスが歌詞のもとになったといわれ、かんざし購入を目撃されたふたりは駆け落ちしたと伝えられています。
はりまや橋は、高知観光の中心的存在で、高速バスや空港連絡バスが発着する「はりまや橋観光バスターミナル」、路面電車のとさでん交通「はりまや橋停留場」もあります。
また、はりまや橋の下には東西を結ぶ連絡通路も設けられ、土佐の偉人や、はりまや橋の解説コーナーも設置されています。
はりまや橋 | |
名称 | はりまや橋/はりまやばし |
所在地 | 高知県高知市はりまや町1-1 |
関連HP | 高知市公式ホームページ |
電車・バスで | とさでん交通ではりまや橋、下車すぐ |
ドライブで | 高知自動車道高知ICから約5km |
駐車場 | 高知市中央公園地下駐車場(325台/有料) |
問い合わせ | 高知市観光振興課 TEL:088-823-9457/FAX:088-823-9415 |
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