四国カルスト(天狗高原)

四国カルスト(天狗高原)

山口県の秋吉台、福岡県の平尾台とともに日本三大カルスト地形のひとつ。高知・愛媛県境の尾根沿いに広がる四国カルストは、県境沿いに走る県道383号が通じておりドライブにも絶好だ。途中には眺望の良い五段高原や姫鶴平などのビューポイントがある。四国カルスト東端の天狗高原には、四国カルストを紹介する「カルストテラス(旧・カルスト学習館)」があります。

標高1350m〜1450mの美しいカルスト台地に牛が放牧

四国カルスト(天狗高原)

四国カルストへは、津野町から高知県道48号(四国カルスト公園線)で登ることができ、高知県道48号は愛媛県に抜ける愛媛県道・高知県道383号(四国カルスト公園縦断線)に接続しています。

天狗高原にはエコノミーな公共の宿「高原ふれあいの家 天狗荘」(第3セクターの一般財団法人天狗荘が運営)があり散策の基地としても絶好です。

標高1485.0mの天狗の森(国土地理院の地形図には天狗高原と記されています)は、四国カルストの東端であると同時に最高所で、一帯は天狗高原自然休養林として遊歩道も整備されています。
遊歩道を歩くと国の天然記念物「大引割・小引割」(有史以前に起きた大地震による亀裂)を眺めることができます。
「高原ふれあいの家 天狗荘」から大引割までは、四国の道経由で往路(下り)が2時間、帰路が3時間と1日がかりのコースとなります。
「高原ふれあいの家 天狗荘」から四国カルストの最高所の天狗の森までなら徒歩40分。
中間点の「瀬戸見の森」は、四国カルストを一望にする展望地です。

「高原ふれあいの家 天狗荘」西側には牛の放牧地もあり、高知県道48号(四国カルスト公園線)沿いには駐車場も整備されているので、遊歩道を使ってドリーネと呼ばれる凹地群や見晴し台、展望台を周回するのがおすすめ。
所要は1時間ほどで、見晴台に立てば、これがカルスト地形という典型的な景観を目にすることが可能。

四国カルスト(天狗高原)
四国カルスト(天狗高原)
四国カルスト
カルスト(Karst)とはスロベニアの地方名krasに由来する石灰岩地形のことで、四国カルストは、高知県と愛媛県にまたがる標高1000~1500mの高原に石灰岩が露出し、東の天狗高原から西の大野ヶ原にかけて東西25kmに広がる日本を代表する石灰岩台地。
牧歌的な草原に羊が群を成すように展開する羊群岩や、ドリーネ(doline)、ウバーレ(uvale)と呼ばれるすり鉢状の窪地など、カルスト地形独特の光景を見ることができます。
夏季には放牧された牛がのんびりと草を食み、秋は一面のススキが不思議な絶景を生み出しています。

四国カルスト(天狗高原)

四国カルストに泊まるなら、この宿がおすすめ!

高原ふれあいの家 天狗荘

四国カルスト・天狗高原の標高1350mに位置する公共の宿。
山小屋を除けば、四国の脊梁山脈の稜線に建つ「トップ・オブ・四国」とも呼べる宿です。
珍しいのは宿の中に高知・愛媛の県境が通っている点(記念撮影をぜひ)。
ここに泊まれば、朝夕の景観の変化や星空を楽しむことができます。
部屋は和室がメインですが、洋室2室、ハンディキャップルーム(洋室)も備わっています。
温泉ではありませんが浴室は「展望浴場」になっています。
夕食は料金別に3タイプ用意されていますが、1万円前後で宿泊できる財布に優しい宿として貴重な存在。

高原ふれあいの家 天狗荘
高原ふれあいの家 天狗荘
高原ふれあいの家 天狗荘
四国カルスト(天狗高原)
名称 四国カルスト(天狗高原)/しこくかるすと(てんぐこうげん)
所在地 高知県高岡郡津野町芳生野乙
関連HP カルストテラス公式ホームページ
電車・バスで JR須崎駅から県交通バス檮原方面行きで1時間30分、新田下車、村営バスに乗り換えて45分、天狗荘前下車で天狗高原
ドライブで 高知自動車道(須崎道路)須崎西ICから約54km
駐車場 20台/無料、天狗荘駐車場も利用可能
問い合わせ 津野町 TEL:0889-55-2311/FAX:0889-55-2022
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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