高知県高岡郡四万十町、四万十川の清流と一斗俵沈下橋(国の登録有形文化財)などで有名な四万十町ですが、土佐湾に突き出した興津岬に守られた、岬西側の美しい海岸線が、小室の浜(興津海水浴場)。小室の浜として「日本の白砂青松百選」、興津海水浴場が環境省の「快水浴場百選」に選定されています。
日本の白砂青松百選、快水浴場百選にも選定
小室の浜は、遠浅で土佐十景(大正15年、『土陽新聞社』が読者投票で選定)の一つに数えられる白砂青松の景勝地。
夏(7月第1日曜・海開き~9月30日)は海水浴場が開設され、温水シャワー利用も可能なほか、浮き輪、パラソル、ボディーボードなどのレンタルもあります。
後川河口、海岸東端の堤防から西側200mの区域が海水浴専用区で(小室の浜の全長は2kmで、汀線も数百mあります)、それ以外がマリンスポーツのエリアという区分けが行なわれ、ビーチの背後には興津2号津波避難タワー(高さ11.8m、123名収容)が建っています。
海水浴場に隣接した松林の中には興津キャンプ場が整備され、バンガロー(6棟)やトレーラーハウス1棟、和室の「青松棟」、海の家、キャンプサイトなどの宿泊施設が整っています。
小室の浜(興津海水浴場)へは、高知県道52号(興津窪川線)を使い興津坂の峠越えが必要で、途中はクネクネ道ですが、土佐興津展望台があって興津岬方面の眺望が広がります。
興津村の村史には小室浜ではなく「御室濱(オムロノハマ)」と記され、江戸時代の天明年間(1781 年~ 1788年)、高知藩士で国学者・ 尾池春水(おいけはるみ)が日野大納言資枝郷へ、桜貝を添えて送った「土佐の海にひろいて送る錦貝 御むろの花にかちまさりけり」 の和歌が、美しい情景を今に伝えるとともに、御室浜だったことを記しています。
現在の松林は、樹齢30~ 60年ほどで老木はありません。
さらに興津という地名も、4ヶ所の浜から、四津ノ村が与津村、さらに與津村となり、昭和23年5月3日の憲法発布記念日に興津村へと変更されたものです。
小室の浜(興津海水浴場) | |
名称 | 小室の浜(興津海水浴場)/こむろのはま(おきつかいすいよくじょう) |
所在地 | 高知県高岡郡四万十町興津 |
関連HP | 四万十町観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR西仁井田駅から四万十交通バス興津行き26分、興津センター前下車、徒歩5分 |
ドライブで | 高知自動車道四万十町中央ICから約15km |
駐車場 | あり/無料 |
問い合わせ | 興津観光協会 TEL:0880-25-0632/FAX:0880-25-0632 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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