室戸岬・ビシャゴ岩

室戸岬・ビシャゴ岩

高知県室戸市室戸岬町、室戸岬の東側の海岸線にあるのが、ビシャゴ岩。室戸ユネスコ世界ジオパークに選定される室戸岬ですが、岬の突端から西側は砂岩、東側はマグマが固まってできた斑れい岩(はんれいがん)。ビシャゴ岩は斑れい岩のシンボル的な存在になっています。

実は、地質学的には非常に貴重な岩

空海が修行したという御厨人窟(みくろど)、天狗岩と同様に、1400万年前、マグマが地層に貫入して冷えて固まってできた斑れい岩(はんれいがん)でできているビシャゴ岩。
マグマは地表に対して水平に貫入していますが、その後、地殻変動により、ほぼ垂直に回転しています。

山側から海側に向かい、細かい粒から粗い粒へとマグマが冷却する過程での時間の長さに比例する変化も観察することができます。

御厨人窟から乱礁遊歩道(中岡慎太郎像〜室戸青年大師像=2.6km)へ入り、北へ歩けば、ビシャゴ岩展望所、そしてビシャゴ岩に到達します。

魚を好んで捕獲することからウオタカ(魚鷹)とも呼ばれるミサゴ(タカ目ミサゴ科ミサゴ属)は、海に飛び込んで魚を狙う際、ビシャっという音を立てることから四国ではビシャゴと呼ばれていますが、岩の名もそのビシャゴに由来すると推測できます。

室戸岬・ビシャゴ岩
名称 室戸岬・ビシャゴ岩/むろとみさき・びしゃごいわ
所在地 高知県室戸市室戸岬町
関連HP 室戸市観光協会公式ホームページ
電車・バスで 土佐くろしお鉄道奈半利駅から高知東部交通バスで室戸世界ジオパークセンター・甲浦行きで50分、岬ホテル前下車、徒歩5分
ドライブで 高知自動車道南国ICから約78km
駐車場 5台/無料
問い合わせ 室戸市観光協会 TEL:0887-22-0574/FAX:0887-22-0574
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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