毎年9月25日〜9月26日、富山県南砺市上梨の白山宮で『こきりこ祭り』が行なわれます。秘境で独自の文化が発達した五箇山の祭りの中でも『五箇山麦屋まつり』に並ぶ、代表的な祭りが『こきりこ祭り』。境内前には屋台が立ち並び、こきりこ館前の特設ステージでの『こきりこ節』披露、獅子舞奉納などが行なわれます。
『こきりこ節』を聞き、こきりこ総踊りに参加
![こきりこ祭り](https://i0.wp.com/tabi-mag.jp/wp-content/uploads/kokiriko2.jpg?resize=728%2C546&ssl=1)
哀調ある旋律にのせ、優雅な舞いが奉納されますが、「こきりこ総踊り」では、町の人たちが輪になり、会場全体でこきりこを躍ります。
一般の観光客、見物の人も輪に入ることができ、ささらを鳴らしながら一緒に躍ることが可能。
こきりこ(筑子)とは、田楽の別名で、大化の改新の頃、田舞として発祥したとされ、日本の民謡の中でもっとも古い民謡のひとつ。
こきりこ(筑子)は放下師(ほうかし)や放下僧(室町中期以後に現れた、放下を行なう僧侶のこと)が放下(田楽から転じた曲芸)といわれる大道芸の一種に使用した竹のことで、七寸五分(約23cm)に切った煤竹(すすたけ)2本を指で回して打ち鳴らします。
人間の煩悩と同じ108枚、桧板を紐で結わえてつくられた「ささら」(簓)を楽器として使います。
編み方次第で音の良し悪しが左右されるため、熟練した職人が制作。
![こきりこ祭り](https://i0.wp.com/tabi-mag.jp/wp-content/uploads/kokiriko3.jpg?resize=728%2C546&ssl=1)
正調 こきりこ節
筑子(こきりこ)の竹は七寸五分じゃ 長いは袖のかなかいじゃ (注/袖のかなかい=袖のじゃまになる)
窓のサンサはデデレコデン はれのサンサもデデレコデン
向いの山をかづことすれば 荷縄が切れてかづかれん
窓のサンサはデデレコデン はれのサンサもデデレコデン
こきりこ祭り|南砺市 | |
開催日時 | 毎年9月25日〜9月26日 |
所在地 | 富山県南砺市上梨654 |
場所 | 白山宮境内特設ステージ |
関連HP | 南砺市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | あいの風とやま鉄道高岡駅から世界遺産バス上梨下車 |
ドライブで | 東海北陸自動車道五箇山ICから約6km |
問い合わせ | 五箇山総合案内所 TEL:0763-66-2468 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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