播但線、加古川線で懐かしい国鉄103系電車が活躍中!

国鉄103系電車

通勤用の標準車両として昭和38年〜昭和59年に大量に製造され、日本の鉄道車両としても最大の車両数(製造車両総数3447両)を誇ったのが国鉄103系電車。その103系も今では「絶滅危惧種」となっていますが、近畿圏の播但線(ばんたんせん)、加古川線では現役で活躍中です。

103系は播但線、加古川線、九州の肥薩線でのみ現役!

国鉄103系電車
播但線に走る103系電車

山手線(ウグイス色)、京浜東北線(スカイブルー)、大阪環状線(オレンジ色)など、かつて首都圏、近畿圏での通勤電車といえばこの103系がお馴染みでした。
そんな国鉄・JRの通勤電車の代名詞でもあった103系も、山手線では昭和63年6月25日に一般営業運転を終了(205系電車に置き換え)、京浜東北線でも平成10年3月13日、大阪環状線でも平成29年10月3日に営業運転を終了し、引退しています。

そんななかで、兵庫県内の姫路駅(姫路市)と和田山駅(朝来市)を結ぶ播但線では、播但線向けにワンマン設備などを備えた網干総合車両所所属の103系3500番台が現役で活躍(2両編成、ラッシュ時は4両編成で運用)。

同じ兵庫県内の加古川駅(加古川市)と谷川駅(丹波市)を結ぶ加古川線でも、平成16年12月19日の電化に伴い、それまでの気動車(ディーゼルカー)に代わって加古川駅〜西脇市駅(西脇市)間で103系3550番台が主力として活躍しています(2両編成)。

ともに近畿圏のローカル線ですが、通勤時のラッシュアワーに対応できるようにと(本格的なラッシュをさばくには4扉ロングシートの通勤電車が最適)、電化の際に103系改造車が投入されたもの。
近畿圏では和田岬線の103系が鉄道ファンの注目を集め、その陰に隠れた存在でしたが、令和5年3月のダイヤ改正で和田岬線から103系が消えたことから、近畿圏でも103系が残される最後の路線となっているのです。

車両の老朽化という問題もあるため、将来的には227系1000番台などに置き換わる可能性も大なので、懐かしい103系に会いに行くのは今のうちかもしれません。

ちなみに現在、国内で103系が現役で運用されるのは、JR西日本の播但線、加古川線のほか、JR九州の筑肥線(103系1500番台を筑前前原駅〜西唐津駅間のみ3両編成で運用)の3線のみとなっています。
筑肥線運用の103系1500番台は、唐津線・筑肥線・福岡市地下鉄1号線(現在の空港線)直通運転用に昭和57年に製造された車両です。

国鉄103系電車
加古川線
国鉄103系電車
肥薩線
播但線、加古川線で懐かしい国鉄103系電車が活躍中!
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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