阿蘇外輪山には「七鼻」と呼ばれる突き出した場所がありますが、そのうち最も有名なのが熊本県阿蘇市の大観峰(だいかんぼう)。標高は936mで、阿蘇カルデラの外輪山のうち最高所にあるビューポイント。阿蘇ユネスコジオパークの大観峰カルデラジオサイトになっています。
阿蘇カルデラを代表する第一級のジオサイト
駐車場から5分ほど歩いた展望台からは東西18km、南北25kmと世界でも有数の規模のカルデラ外輪山や中央火口丘である阿蘇五岳(根子岳、高岳、中岳、烏帽子岳、杵島岳)を眺望。
東端の根子岳がお釈迦様の頭部に、高岳が胸部、噴煙を上げる中岳が腹部、烏帽子岳と杵島岳を足に見立てて「涅槃(ねはん)像」と呼ばれています。
ちなみに大観峰という名前は大正11年に徳富蘇峰が命名したもので、それまでは遠見ヶ鼻と呼ばれていました。
阿蘇カルデラは、27万年前から9万年前の間に起こった、九州中・北部を覆い尽くす4回にわたる巨大火砕流噴火の結果誕生したカルデラ。
カルデラ全体を観察できる場所として、北外輪山カルデラ縁に位置する大観峰は、阿蘇カルデラを代表する第一級のジオサイトなのです。
映画『黄泉(よみ)がえり』で使われた阿蘇山の遠景はここからのもの。
また、昭和53年公開の「男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく」(第21作)で寅さんは九州に渡り、この大観峰にも立ち寄っています。
大観峰 | |
名称 | 大観峰/だいかんぽう |
所在地 | 熊本県阿蘇市山田端辺 |
関連HP | 阿蘇市公式ホームページ |
電車・バスで | JR阿蘇駅からタクシーで35分 |
ドライブで | 九州自動車道熊本ICから約44km |
駐車場 | 500台/無料 |
問い合わせ | 阿蘇インフォメーションセンター TEL:0967-34-1600 |
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