大作山の千枚田

大作山の千枚田

熊本県上天草市、天草上島の南端に位置する龍ヶ岳の中腹に、島原・天草一揆(島原の乱)後の植民政策で拓かれた9.5ha、平均勾配1/7の棚田が大作山の千枚田。棚田の全景を一望できる展望スポットからは、八代海の島々まで見渡すことができ、農林水産省の「日本の棚田百選」にも選定されています。

島原・天草一揆後に拓かれた棚田

山岳地帯の多い熊本県には「日本の棚田百選」選定の棚田が八代市(3ヶ所)、球磨村(2ヶ所)、山都町(2ヶ所)など合計11ヶ所ありますが、天草では大作山の千枚田だけ。
つまりは天草を代表する棚田ということに。

寛永14年(1637年)〜寛永15年(1638年)に勃発した島原・天草一揆(島原の乱)終結後、幕府直轄の天領となった天草に初代代官として赴任した鈴木重成(すずきしげなり=原城攻撃で一番乗りの武功)は、人々の暮らしを復興させるため開墾などを促進していますが、大作山の千枚田の開発もそのひとつ。
山林を切り開き、総面積9.5ha、110枚もの広大な棚田を築いたのです。

明治以降も林業との兼業で耕作地を支えましたが、林業の衰退でタバコ栽培なども行なわれましたが、昭和47年の水害で再び稲作などに戻っていますが、高齢化などにより、維持管理が難しくなっています。

春には棚田一面のレンゲが咲き誇り、絶景。

大作山の千枚田
名称 大作山の千枚田/おおさくやまのせんまいだ
所在地 熊本県上天草市龍ヶ岳大道
関連HP 上天草市公式ホームページ
ドライブで 九州自動車道松橋ICから約67km
駐車場 6台/無料
問い合わせ 上天草市観光おもてなし課 TEL:0964-26-5512
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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