通潤用水・小笹円形分水

通潤用水・小笹円形分水

熊本県上益城郡山都町小笹、熊本県道141号(河内矢部線)沿いにあるのが、通潤用水・小笹円形分水(つうじゅんようすい・おざさえんけいぶんすい)。円形分水は、水を公平に分ける円筒分水のことで、小笹円形分水も昭和31年に完成。国宝・通潤橋とともに通潤用水の観光スポットのひとつになっています。

通潤用水の水を農地面積に等しく7:3に分水

通潤用水・小笹円形分水

江戸時代に築かれた農業用水の通潤用水ですが、沿線での公平な水配分は、現代でも重要。
小笹円形分水は、農地面積の比率によって7:3の割合で2方向に分水する施設で、7割の水が国宝に指定される通潤橋へと流れ、残りの3割は野尻・笹原地区へと送られています。

外円筒10.5m、内円筒6.3mで、内円筒から外側に溢れ出た水が、外円筒との間に設けられた仕切り壁によって7:3に区分される仕組み(水量は毎分1.2立方メートル)。
円形分水が完成で、干魃(かんばつ)の際の水争いが解消されたのです。

熊本県では小笹円形分水のほか、山鹿市に御宇田井手の扇形分水(おうだいでのおおぎがたぶんすい)があり、日本遺産「米づくり二千年の歴史」の構成資産になっています。

通潤用水・小笹円形分水
通潤用水・小笹円形分水
名称 通潤用水・小笹円形分水/つうじゅんようすい・おざさえんけいぶんすい
所在地 熊本県上益城郡山都町小笹
関連HP 山都町公式ホームページ
ドライブで 九州中央自動車道山都中島西ICから約16km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 山都町商工観光課 TEL:0967-72-1115/FAX:0967-72-1080
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
通潤橋

国宝・通潤橋

熊本県山都町(やまとちょう)にある全長79m、石垣総面積1802平方という日本最大の石造アーチ式水路橋が、国宝・通潤橋。嘉永7年(1854年)、白糸台地の水不足解消のために矢部郷の惣庄屋(そうじょうや)・布田保之助(ふたやすのすけ)ら地元の

通潤橋の放水

国宝・通潤橋の放水は、農業利用の終わった7月中旬~11月に

熊本県上益城郡山都町にある国宝・通潤橋(つうじゅんきょう)。幕末の嘉永7年(1854年)に建造された日本最大級の石造りアーチ水路橋で、今も現役。毎年、通水管に詰まった堆積物を取り除くための放水が、農作業の終わった7月中旬~11月に実施されて

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

ABOUTこの記事をかいた人。

アバター画像

日本全国を駆け巡るプレスマンユニオン編集部。I did it,and you can tooを合い言葉に、皆さんの代表として取材。ユーザー代表の気持ちと、記者目線での取材成果を、記事中にたっぷりと活かしています。取材先でプレスマンユニオン取材班を見かけたら、ぜひ声をかけてください!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ