熊延鉄道遺構・八角トンネル

熊延鉄道遺構・八角トンネル

熊本県下益城郡美里町小筵にあるのが、かつて熊本市の南熊本駅から下益城郡砥用町(現・美里町)の砥用駅を結んだ熊延鉄道(ゆうえんてつどう)の遺構・八角トンネル。八角トンネルは通称で、実はトンネルとはいうものの、切通しを防護する八角形の落石除けシェルターが連続するもの。

昭和7年に熊延鉄道が築いた落石防止のシェルター

熊延鉄道遺構・八角トンネル

大正4年4月6日、御船鉄道により春竹(現・南熊本駅)〜 鯰間駅間が開業したことに始まるのが熊延鉄道。
熊本と延岡(宮崎県)を結ぶ壮大な計画で、昭和2年に熊延鉄道と名称を変更していますが、昭和39年3月31日に全線廃止に。

南甲佐駅〜佐俣駅間に築かれたのが、通称・八角トンネルで、昭和7年12月25日、甲佐駅〜砥用駅間の開通時に築かれたもの。
トンネル周辺の廃線跡は、美里フットパス「二俣橋♡コース」(全長5km、所要約2時間)の途中にあり、写真映えするとして人気を呼んでいます。

7基のシェルターが連なって入るものの、間が空いて落石除けとしては不完全な形になっていますが、その理由としては予算不足だったと推測されています。
なぜ八角形なのかはわかっていません。

ちなみに、見えている部分は六角のため六角トンネル(六角隧道)とも称されてきましたが、形状的には八角形です。

美里町町内、同じ坂本地区には、「ハートができる石橋」として話題の二俣橋、日本一の石段(釈迦院御坂遊歩道)もあるので、時間が許せば合わせて探勝を。

熊延鉄道遺構・八角トンネル
名称 熊延鉄道遺構・八角トンネル/ゆうえんてつどういこう・はっかくとんねる
所在地 熊本県下益城郡美里町小筵
関連HP 美里町公式ホームページ
ドライブで 九州自動車道松橋ICから約11km。阿蘇くまもと空港から約48km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 美里町 TEL:0964-47-1112
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
日本一の石段(釈迦院御坂遊歩道)

日本一の石段(釈迦院御坂遊歩道)

熊本県下益城郡美里町坂本、「西の比叡山」とも称される釈迦院(八代市泉町)の表参道である御坂にあるのが、日本一の石段(釈迦院御坂遊歩道)。旧中央町(平成16年、砥用町と合併し美里町に)が、地域の活性化のため築かれた3333段の石段で、文化遺産

二俣橋

二俣橋

熊本県下益城郡美里町、釈迦院川と津留川の合流点近く、釈迦院川に架かる石橋が、二俣橋。正式名は二俣渡で、文政12年((1829年)の完成。11月~3月の11:00~12:00にかけては、太陽の光が橋の下にハートの型を写し出すことが話題になり、

 

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