「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界文化遺産に登録される熊野古道。世界遺産に登録される部分だけでも170kmもありますが、その熊野那智大社の入口、大門坂を平安衣装で歩くというお手軽プランが、「映える」と訪日外国人にも人気を集めています。手軽で「映える」熊野古道というわけです。
多富気王子までは歩き、那智霊域内で撮影を
大門坂入口から熊野那智大社への熊野古道は石段が続きますが、1.3km・所要40分と、かなりお手軽。
それでいて杉木立に囲まれたなかを苔むした石段と650mもの石畳が続き、熊野古道の雰囲気を十分に味わえるのです。
通常、熊野那智大社を目指す人は、マイカー、レンタカーだと大社社務所下の駐車場、公共交通機関の場合は、那智山バス停までバスに乗車するので、大門坂部分は通り過ぎてしまう人がほとんどです。
マイカー、レンタカー利用の場合は、大門坂駐車場(無料)に車を入れ、大門坂を上りきり、熊野那智大社参詣、那智滝を眺めてから路線バスで大門坂入口に戻ればOKです。
平安衣装の貸し出しは、熊野古道・振ヶ瀬橋を渡った、大門坂入口、夫婦杉横の「大門坂茶屋」(TEL0735-55-0244)で実施。
料金は、2時間まで3000円、2時間~3時間4500円と意外に手頃な設定(2024年現在)。
受付時間は、9:00~16:00(15:00最終受付)ですが、予約が優先となるので、なるべく予約を。
雨天時は屋内での衣裳体験となり、写真撮影用に大門坂のタペストリーが用意されています(2時間まで)。
大門坂茶屋にコインロッカーはないので貴重品などの管理は各自の責任となります。
夫婦杉の横で記念写真を撮影して終わらせる人もいますが、できれば多富気王子(たふけおうじ)までは歩きましょう。
熊野古道・九十九王子(くじゅうくおうじ/王子=参詣途上で儀礼を行なう社、熊野権現の御子神)の最後の一社で、修行者を守護する神仏は童子の姿をとるということから王子と称された神聖な場所。
神仏習合時代には那智山一の鳥居となる発心門(ほっしんもん) 、禁制石(きんせいいし) 、下馬標石(げばひょうせき)などがあったところで、ここからが那智霊域となるのです。
せっかく平安衣装を借りたなら、ぜひ那智霊域内で撮影を!
【映える和歌山 第2景】熊野古道・大門坂を平安衣装で歩こう | |
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