2023年11月24日、久里浜港に黒船が再来。久里浜は幕末、ペリーが上陸し、アメリカ合衆国大統領の親書を幕府側の浦賀奉行に手渡した歴史的な地。「令和の黒船」は、東京湾フェリーの「しらはま丸」を黒船仕様にラッピングしたもので、170年ぶりに黒船が久里浜沖に浮かびます。
「しらはま丸」と「サスケハナ」はほぼ同じサイズ!
嘉永6年6月9日(1853年7月14日)、マシュー・ペリー(Matthew Calbraith Perry)率いるアメリカ合衆国海軍東インド艦隊の蒸気船2隻を含む艦船4隻が浦賀に来航。
江戸市中は大騒ぎとなり、「泰平の眠りをさます上喜撰たった四盃で夜も寝られず」という狂歌を生み出すほどでした(上喜撰は当時の高級茶で蒸気船にかけ、四盃は、ペリー艦隊の4隻を表現しています)。
ペリー上陸から170年となる2023年、久里浜港に現れたのが、「令和の黒船」。
「しらはま丸」は全長79.1m、時速24km(13ノット)のフェリーですが、ペリーが江戸湾(浦賀、久里浜)に来航した際に乗船した「サスケハナ」は、全長257フィート(78.3m)と「しらはま丸」とほぼ同じサイズ(当時としては最大クラスの巨艦でした)。
下田港を起点とする遊覧船「サスケハナ」は、かたちは模していますが、全長35mと大きさがかなり小さいので、沖に浮かぶイメージとしては、「令和の黒船」こと「しらはま丸」がぴったりです。
当時の和船は、千石船で最大28mほどだったので、その巨艦は、江戸市中の人々を不安に陥れるには十分でした。
東京湾フェリー「しらはま丸」で金谷港を往復したら(下船しない割引チケットも販売されています)、フェリーターミナルに近いペリー公園に移動し、ペリー上陸記念碑、ペリー記念館の見学を。
福沢諭吉が蘭学を志したのも、このペリー来航がきっかけ。
日本を近代化へと導いた黒船来航、ペリー上陸を実感するためにも、定期運航される「令和の黒船」にぜひ乗船を(通常の紅白の塗装の「かなや丸」とともに就航、乗船前に確認を)。
久里浜港に黒船が再来! 「令和の黒船」運航開始! | |
所在地 | 神奈川県横須賀市久里浜8-17-20/千葉県富津市金谷4303 |
場所 | 東京湾フェリー |
関連HP | 東京湾フェリー公式ホームページ |
電車・バスで | 京急久里浜駅から京急バス東京湾フェリー行きで10分、または、野比海岸行きで12分。または、タクシーで8分で久里浜港/JR浜金谷駅から徒歩8分で金谷港 |
ドライブで | 横浜横須賀道路佐原ICから約4kmで久里浜港/富津館山道路富津金谷ICから約3kmで金谷港 |
駐車場 | 久里浜港(100台/有料)/金谷港(60台/有料) |
問い合わせ | 東京湾フェリー TEL:046-830-5622 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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