正法寺

正法寺

京都府京都市西京区にある真言宗東寺派の寺、正法寺(しょうぼうじ)。奈良・唐招提寺(とうしょうだいじ)を創建した鑑真和上の高弟・智威大徳が、天平勝宝年間(749年~757年)、春日禅房という庵を開き隠世したのが始まりという古刹。美しい「鳥獣の石庭」があることでも知られています。

境内に200tもの石が配された「石の寺」

正法寺

智威大徳は、最澄(伝教大師)や空海(弘法大師)に密教を教導した名僧で、最澄が延暦10年(791年)に春日禅房を寺(大原寺)に改め、弘仁年間(810年~824年)には空海が入寺したと伝えられています。

往時の堂宇は応仁の乱の戦火で焼失していますが、元和元年(1615年)、恵雲律師、徴円律師により法寿山正法寺として再興。
慶長年間(1596年~1615年)、大徳寺付近で産まれ、5代将軍・徳川綱吉の生母となった桂昌院(3代将軍・徳川家光の側室)の帰依を得て徳川家代々の祈願所にもなっています(桂昌院は、仏教に深く帰依し、京では善峯寺、金蔵寺、南禅寺、乙訓寺、清涼寺、西明寺、真如堂などの再建・再興に尽力)。

「石の寺」と通称されるのは、東山を借景とする山水庭園「宝生苑」など境内にはおよそ200tもの石が配されているから。
「宝生苑」には鳥獣の形をしたものが全国から集められ(「鳥獣の石庭」)、やや赤みがかった石は、白砂とのコントラストが見事。
奥の庭は京都市街の遠景を借景としており、その美しさは京都随一とも。

桜の名所としても名高く、枝垂れ桜は一見の価値があります。
宝生殿に祀られた大原野大黒天は、足が動いているように見えることから「走り大黒」の別名も。


毎月8日は不動護摩供養修行(11:00〜)、21日は弘法大師おつとめ(11:00〜)。
8月最終土・日曜に『精霊流し』が、11月中旬には『紅葉まつり』(琴演奏)が行なわれています。

正法寺
名称 正法寺/しょうぼうじ
所在地 京都府京都市西京区大原野南春日町1102
関連HP 正法寺公式ホームページ
電車・バスで JR京都駅から京阪京都交通バス長峰行きで44分、南春日町下車、徒歩8分。またはJR向日町駅・阪急京都本線東向日駅から阪急バスで32分(東向日駅からは26分)、南春日町下車、徒歩8分
ドライブで 京都縦貫自動車道(京都丹波道路)大原野ICから約2km
駐車場 20台/無料
問い合わせ 正法寺 TEL:075-331-0105/FAX:075-332-1418
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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