京都府京都市左京区大原大原から鯖街道(国道367号)を北に2kmほどで古知谷(こちだに)にある浄土宗の寺、古知谷阿弥陀寺。焼杉山の山中にある阿弥陀寺は、慶長14年(1609年)、木食弾誓(もくじきだんせい)上人が創建した念仏道場。周囲はカエデなどの広葉樹で新緑、紅葉は実に見事で、カメラマンにも人気の寺。
紅葉で名高い古知谷の隠れ寺
本堂には「植髪の像」と称する、弾誓上人の自らの髪を植えた自作の像を安置し、安産に御利益があるとして信仰を集めています。
阿弥陀とともに弾誓像を本尊として安置することから、門前の石柱にも「弾誓仏一流本山」と刻まれています。
背後の開山窟には、弾誓上人の遺骸を収めた石棺がありますが、弾誓上人は、慶長18年(1613年)、石棺の真下に掘った二重の石龕(せきがん)入り、即身仏(いわゆるミイラ)となったのです。
宝物殿には、そんな弾誓上人の遺品、皇室関係の品を展示。
鯖街道に面する山門から庫裡までの参道は六丁(約654m)で、急な坂道が続き、途中には樹齢800年という古知谷カエデ(幹周3.72 m、樹高18mのイロハモミジの古木)も。
阿弥陀寺の創建時にすでに古木だったという風格さえ感じる大木で、京都市の天然記念物に指定。
紅葉の名所として有名ですが、春・4月のシャクナゲ、8月下旬~9月下旬に淡紅の花を咲かせるシュウカイドウ(秋海棠)も見事です。
石垣が積まれた境内は寺というより山城といった感じでカメラマンにも人気がありますが、山の東側に位置するために午前中のほうが光線状態は良好。
古知谷阿弥陀寺の紅葉の見頃は、例年11月中旬~11月下旬頃。
古知谷阿弥陀寺 | |
名称 | 古知谷阿弥陀寺/こちだにあみだじ |
所在地 | 京都府京都市左京区大原古知平町83 |
電車・バスで | 地下鉄烏丸線国際会館駅から京都バスで、27分、古知谷下車、徒歩20分 |
ドライブで | 名神高速道路京都東ICから約30km |
駐車場 | 阿弥陀寺駐車場(30台/無料) |
問い合わせ | 古知谷阿弥陀寺 TEL:075-744-2048 |
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