南禅寺・方丈

南禅寺・方丈

南禅寺はもともとは亀山天皇が文永元年(1264年)に造営した離宮・禅林寺殿(ぜんりんじどの)があった地に建つ臨済宗南禅寺派大本山。仏門に入り法皇となった亀山法皇は正応4年(1291年)、大明国師に禅林寺殿を下賜し、龍安山禅林禅寺と改めました。大方丈とその背後に接続した小方丈から成る南禅寺・方丈は国宝です。

かつての内裏・清涼殿の建物

大方丈は、寺伝によれば内裏(だいり)・清涼殿(せいりょうでん=天皇が日常生活に使う御殿)の建物を下賜されたもの(文書からは女院御所の御対面の御殿であると推測されています)で国宝。
大方丈には内陣、御昼の間、鳴滝の間、麝香の間、鶴の間、西の間、柳の間、六畳、狭屋の間、広縁があり、小方丈は虎の間、三室(九畳、六畳、二十畳)と広縁という造り。

大方丈の「御昼の間」は清涼殿時代「御帳の間」の別称である「昼御座」(ひのおまし)に由来し、124 面の障壁画(国の重要文化財)が見事。
大方丈に接続する小方丈は、伏見城の遺構といわれています(女院御所御殿との説もある)。
虎の間には、狩野探幽作とされる『群虎図』(国の重要文化財)があり、12面のうち常時8面が展示されています。
大方丈前面の庭園が有名な小堀遠州作という「虎の子渡しの庭」。

南禅寺・方丈
名称 南禅寺・方丈/なんぜんじ・ほうじょう
Nanzenji Temple,Hojo
所在地 京都府京都市左京区南禅寺福地町
関連HP 南禅寺公式ホームページ
電車・バスで JR京都駅から市バス5・57系統で34分、南禅寺永観堂前下車、徒歩8分で三門。または地下鉄東西線蹴上駅からインクラインをくぐり歩行者専用道を徒歩7分で三門
ドライブで 名神高速道路京都東ICから約14km
駐車場 南禅寺駐車場(50台/有料)
問い合わせ 南禅寺 TEL:075-771-0365/FAX:075-771-6989
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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