へそ石

へそ石

京都府京都市中京区堂之前町、頂法寺(六角堂)の本堂前にある京都の中央にあることを示す不思議な石が、へそ石。延暦13年(794年)、 桓武天皇の平安遷都の折、碁盤の目に道路を敷く際に、邪魔になった石だとの伝承があります。

平安京以前から建つ、頂法寺のかつての礎石

へそ石
『都名所図会』には道路の真ん中に描かれるへそ石

平安京の都市計画の際、予定した東西を結ぶ小路(現在の六角通)の上に寺が位置していたため、桓武天皇の勅使に移転を懇願され、堂宇を北に5丈(約15.2m)下げましたが、この時、元の場所にそのまま残された礎石のひとつが「へそ石」というわけなのです。

江戸時代後期に刊行された地誌『都名所図会』にも門前にへそ石が描かれています。
明治10年までは六角通の真ん中にありましたが、通行の妨げということで、境内に移されています。

頂法寺が平安京造営以前から存在し、平安京時代からある石ということから、京都のへそとして、へそ石の名がついたと推測できます。

へそ石
名称 へそ石/へそいし
所在地 京都府京都市中京区六角通東洞院西入ル堂之前町248
関連HP 六角堂公式ホームページ
電車・バスで 地下鉄烏丸線烏丸御池駅から徒歩5分
ドライブで 名神高速道路京都南ICから約7.3km
駐車場 20台/有料
問い合わせ 六角堂(紫雲山頂法寺) TEL:075-221-2686/FAX:075-252-1325
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
六角堂(紫雲山頂法寺)

六角堂(紫雲山頂法寺)

用明天皇2年(587年)、聖徳太子が創建と伝わる古刹が京都の六角堂(紫雲山頂法寺)。西国三十三所第18番札所で、六角堂、六角さんという通称名で通っています。太子沐浴の池の跡といわれ、池のほとりに小野妹子が開いた坊があったことから池坊と呼ばれ

生け花発祥の地

いけばな発祥の地

京都府京都市中京区堂之前町、頂法寺(六角堂)境内にあるのがいけばな発祥の地を示すモニュメント。戦国時代に頂法寺(六角堂)の僧・池坊専応(いけのぼうせんおう)が創案したと伝えられるのが、いけばな。頂法寺の本坊にあたるのが池坊で、隣接して池坊会

 

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