小比賀邸(重要文化財小比賀家住宅)

小比賀邸

香川県高松市の西部に位置する御厩町(みまやちょう)は、古くから、植木鉢や瓦、焙烙(ほうろく)などの生活雑器の産地として栄えた陶器の町。その一角にある豪壮な構えの旧家が小比賀邸(おびかてい)で、国の重要文化財に指定される古民家です。

小比賀邸は現存する香川県最古の民家

小比賀家は、江戸時代の初期にこの地に居を構え、代々大庄屋を務めてきた家柄。
現存する建物は、慶長年間(1596年~1615年)のものと推定され、「小比賀家住宅」として国の重要文化財に指定されています。
寄棟造り茅葺きの長屋門と、正面13間半、奥行5間半の寄棟造り茅葺き屋根の主屋、池泉回遊式の日本庭園からなり、庭園は、小比賀家築山庭園として香川県県の名勝。

讃岐には、長篠の戦いや天目山の戦いで破れた武田の一族が逃れてきたという伝承が残されていますが、小比賀家に伝わる話では、小比賀家も甲斐源氏・武田氏の末裔なのだとか。
天目山の戦いに敗れた武田氏滅亡後に秩父山中に逃れましたが、伊予の河野氏を頼って四国に渡り、その後、讃岐・坂田郷に移り住み、讃岐室山城の城主に。
小比賀姓を名乗り、慶長年間に御厩へ移り庄屋となったというものです。

戦国大名として名を馳せた阿波の三好氏は、信濃国小笠原氏が祖。
その小笠原氏のルーツは甲斐国中巨摩郡小笠原村だから、武田家は四国に縁があったのかもしれません。

小比賀邸(重要文化財小比賀家住宅)
名称 小比賀邸(重要文化財小比賀家住宅)/おびかてい(じゅうようぶんかざいおびかけじゅうたく)
所在地 香川県高松市御厩町331
関連HP 高松市公式ホームページ
電車・バスで JR高松駅からタクシーで15分。またはことでんバス御厩国分寺団地線、御厩下車、徒歩5分
ドライブで 高松自動車道高松檀紙ICからすぐ
駐車場 5台/無料
問い合わせ 高松市文化財課 TEL:087-839-2660/FAX:087-839-2659
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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