出し平ダム湖

富山県黒部市宇奈月町、昭和60年に完成の出し平ダムによって誕生したダム湖が出し平ダム湖。最大貯水量は901万立方メートル。周囲は黒部奥山国有林に囲まれている静寂の湖です。黒薙温泉のさらに上流のダム湖湖畔に黒部峡谷鉄道の出平駅がありますが、この駅は一般の乗降が不可。つまり、車窓からの見学のみ。

トロッコ列車の車窓から展望するダム湖

出し平ダム湖の湖畔、宇奈月駅から9.1kmの地点に出平駅があるのは、上り下りの列車交換（すれ違い）と出し平ダムを管理する職員の乗降用です。

黒部峡谷鉄道に柳橋駅、森石駅、笹平駅、出平駅、猫又駅、小屋平駅という一般旅客の乗降ができない駅が設けてあるのはそのためです。

出し平ダム湖の最奥、猫又駅近くには上流の木屋平ダムの水で発電する黒部川第二発電所も建っています。

出し平ダム

富山県黒部市宇奈月町、黒部峡谷鉄道沿線の黒部川本流に築かれたダムが出し平ダム。昭和60年の完成は、関西電力が手がけた黒部の電源開発では最新のダム。下流へ土砂を流すことで海岸線の後退を防ぐことを目的に、ダム湖の堆砂を排出する「排砂ゲート」を備