明治初年の神仏分離まで、祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)の守護神・牛頭天王(ごずてんのう=神仏習合の神)を祀り、祇園感神院、あるいは祇園社と呼ばれていたのが八坂神社。現在、本殿、舞殿、南楼門が南北に並んでいますが、その南に位置するのが正門にあたる石鳥居。「日本三大石鳥居」にも数えられる鳥居です。
八坂神社の正門に位置する鳥居
八坂神社というと四条通・東大路通に面した西楼門の石段を上って境内に入る人が多いのですが、社殿は南を正面に建てられ、南楼門側が正門。
その南側に建つのが(西側には鳥居はありません)、正保3年(1646年)建立の石鳥居で、国の重要文化財に指定。
鳥居は神社のものと思われがちですが、神仏習合時代の寺にも多く建てられています。
しかも神仏習合時代には、さらに境内地が大きく(現代の社域は往時の3分の1、円山公園も旧社地です)、この鳥居は三の鳥居でした。
一の鳥居は四条京極の鴨川西岸にありましたが洪水で流出、二の鳥居は四条大橋東詰にありましたが応仁の乱で倒壊。
高さは9.5m、扁額は和宮(公武合体政策により14代将軍・徳川家茂に嫁ぐ)の婚約相手ながら婚約を破棄され、戊辰戦争では征東大総督として江戸へと進軍した有栖川宮熾仁親王(ありすがわのみやたるひとしんのう)の筆です。
寛文2年5月1日(1662年6月16日)の寛文近江・若狭地震で倒壊し、数年後に補修修築されています。
八坂神社・石鳥居 | |
名称 | 八坂神社・石鳥居/やさかじんじゃ・いしどりい |
所在地 | 京都府京都市東山区祇園町北側625 |
関連HP | 八坂神社公式ホームページ |
電車・バスで | 京阪本線四条駅から徒歩7分、阪急京都線河原町駅から徒歩10分で西楼門 |
ドライブで | 名神高速道路京都東ICから約6.7km |
駐車場 | 常磐新殿駐車場(50台/有料、祈祷者は無料) |
問い合わせ | 八坂神社 TEL:075-561-6155/FAX:075−531−1126 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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