革堂(行願寺)・寿老人神堂

革堂(行願寺)・寿老人神堂

寛弘元年(1004年)、雌鹿の皮を常に身につけていたことから、皮聖(かわひじり)と呼ばれた行円が創建したのが京都市中京区にある天台宗の寺、革堂(行願寺)。境内にある寿老人神堂には日本最古の七福神といわれる『都七福神』の寿老人(じゅろうじん)が祀られています。

秀吉が祀った南極寿星寿老神に由来

革堂(行願寺)は、豊臣秀吉の京の都市改革により、天正18年(1590年)に寺町荒神口に移され、さらに宝永5年(1708年)の大火後に現在地へと移転しています。
豊臣秀吉が革堂を寺町荒神口に移した際、南極寿星寿老神(寿老人神堂)と鎮宅霊符神(鎮宅霊符神堂)を祀ったと伝えられ、寿老人神堂は安土桃山時代の築と推測されています。

寿老人は、もともと南極老人星(カノープス/Canopus=りゅうこつ座α星/マイナス0.74とシリウスに次いで2番目に明るい星)を神格化した道教の神・南極老人(なんきょくろうじん)に由来。

『西遊記』などにも登場する中国の神仙ですが、幸福、封禄(財産のこと)、長寿を象徴する神仙のため日本では七福神の寿老人、福禄寿のモデルに。

鎮宅霊符神は、宇宙創造の中心とされた北極星や北斗七星を神格化したものともいわれるので、秀吉は天空の南極、北極を革堂に祀ったことに!?

寿老人の御朱印は本堂で頂くことができます。

取材協力/革堂(行願寺)

名称 革堂(行願寺)・寿老人神堂/こうどう(ぎょうがんじ)・じゅろうじんどう
所在地 京都市中京区寺町通竹屋町上ル行願寺門前町
電車・バスで 京阪神宮丸太町駅から徒歩9分
駐車場 御所東駐車場(70台/有料)など周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 革堂(行願寺) TEL:075-211-2770
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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